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先に結論から。浄水ポットを1台だけ買うなら、三菱ケミカル・クリンスイのポット型浄水器 CP405W-WT(3,476円・送料込)です。カートリッジ2本(メーカー公表の交換目安で6か月分)が付いてこの値段で、メーカー公式オンラインストアが示すカートリッジ1本付きの希望販売価格3,520円より安く買えます。
この記事では、楽天市場で買えるポット型浄水器6点を、ろ過水1Lあたりのカートリッジ代・ろ過水容量・交換目安・本体価格の4点で並べました。2026年9月17日に各メーカーの公式サイトで総ろ過水量と交換目安を引き直し、楽天のカートリッジ価格から1L単価を全品で計算しています。
結論:本体よりカートリッジ代のほうが高くつく
浄水ポットは本体よりカートリッジ代のほうが高くつきます。1日2Lなら1年で730L、カートリッジ代だけで年4,900〜9,600円かかる計算になります。本体価格ではなく、ろ過水1Lあたりの単価で選ぶほうが実態に合います。
6点で比べると、ろ過水1Lあたりのカートリッジ代が最も安いのはブリタの6.7円、最も高いのはイーテック ウルオの13.2円でした。ウルオはカートリッジ1本で400Lと6点中いちばん長持ちしますが、1L単価はいちばん高い。長持ちする=安い、という関係にはなっていません。
最初の1台としては、カートリッジ2本が本体に付いて3,476円のクリンスイ CP405W-WT を選びました。1日3L以上使う人や、カートリッジをまとめ買いできる人は、1L単価6.7円のブリタのほうが2年目以降で差が出ます。
6点の比較表
本体価格の安い順に並べています。ろ過水容量と全容量は各商品ページの表示、総ろ過水量と交換目安はメーカー公式サイトの公表値です(いずれも2026年9月17日確認)。
| 商品 | ろ過水容量 (全容量) |
カートリッジ 総ろ過水量 |
交換目安 (前提の使用量) |
本体価格 (9月17日時点) |
ろ過水1Lの カートリッジ代 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東レ トレビーノ PT304SV |
2.1L (2.9L) |
200L | 2か月 (1日3L) |
3,080円 | 8.3円 |
| クリンスイ CP405W-WT |
1.4L (2.2L) |
200L | 3か月 (1日2L) |
3,476円 | 7.5円 |
| ブリタ マレーラ |
1.15L (2.4L) |
150L | 4週間 (1日5.3L) |
4,378円 | 6.7円 |
| ブリタ マレーラXL |
1.75L (3.5L) |
150L | 4週間 (1日5.3L) |
4,972円 | 6.7円 |
| ブリタ フロー |
4.85L (8.2L) |
150L | 4週間 (1日5.3L) |
6,413円 | 6.7円 |
| イーテック ウルオ UL-035 |
1.0L (記載なし) |
400L | 4か月 (1日1〜3L) |
8,580円 | 13.2円 |
交換目安の月数は、各社が想定する1日の使用量が違います(1日2L・3L・5.3L・1〜3L)。月数だけを横に並べて比べることはできません。横に並べて比べられるのは総ろ過水量のほうです。1Lあたりの単価は、下の「調べたこと」の章で使ったまとめ買い単位の価格から計算したもので、購入時の価格やセット本数が変われば変わります。
「交換目安は3か月」を横に並べてはいけない理由
カートリッジの寿命の実体は総ろ過水量(L)です。パッケージに大きく出ている「約3か月」「4週間」は、その総ろ過水量を「1日◯L使ったら」という前提で日数に換算した値にすぎません。
前提の使用量は各社で違います。東レ トレビーノは1日3L、クリンスイは1日2L、ブリタは1日5.3L、イーテック ウルオは1日1〜3Lを前提に日数を出しています(2026年9月17日に各社公式サイトで確認)。
たとえばブリタの「4週間」は1日5.3L使ったときの話で、総ろ過水量は150Lです。1日2Lしか使わない家庭なら150÷2で75日、つまり約2か月半もつ計算になります。逆に東レの「2か月」は1日3Lが前提なので、1日5L使えば200÷5で40日ほどです。
そのため、この記事では月数ではなく総ろ過水量でカートリッジ価格を割った1L単価を主な物差しにしました。使う量が人によって違っても、この数字なら同じ条件で比べられます。
調べたこと:1L単価は「まとめ買いの単位」で1.6倍変わる
2026年9月17日に、4種類の純正カートリッジについて、楽天で買えるセット単位ごとの価格を引き、総ろ過水量で割ってろ過水1Lあたりの単価を計算しました。金額はすべて税込・送料込、1L単価は小数第2位を四捨五入しています(四捨五入なので、高い側にも安い側にも動きます)。
| カートリッジ | 買う単位 | 価格 (送料込) |
1本あたり | ろ過水1L |
|---|---|---|---|---|
| ブリタ マクストラプロ ピュアパフォーマンス |
2個セット | 3,278円 | 1,639円 | 10.9円 |
| ブリタ マクストラプロ ピュアパフォーマンス |
6個セット | 7,579円 | 1,263円 | 8.4円 |
| ブリタ マクストラプロ ピュアパフォーマンス |
8個セット | 7,990円 | 999円 | 6.7円 |
| クリンスイ CPC5 | 2個セット | 4,092円 | 2,046円 | 10.2円 |
| クリンスイ CPC5 | 4個セット | 5,984円 | 1,496円 | 7.5円 |
| 東レ PTC.SV2J | 2個入 | 3,300円 | 1,650円 | 8.3円 |
| イーテック ULF-10 | 1個 | 5,280円 | 5,280円 | 13.2円 |
ブリタ・クリンスイの価格は各社の楽天公式ショップ、東レは楽天24の表示です。イーテックのカートリッジは楽天で単体の取り扱いを確認できなかったため、メーカー公式サイトの価格(4,800円・税別)を税込に直した5,280円で計算しています。販売経路が違う1件なので、他の6行とは横並びの条件ではありません。
同じカートリッジでも、2個買いと8個買いで1.63倍
いちばん差が出たのはブリタでした。同じマクストラプロ ピュアパフォーマンスでも、2個セットで買うと1L単価10.9円、8個セットなら6.7円。1.63倍の開きです。クリンスイも2個セット10.2円に対し4個セット7.5円で、1.36倍でした。
2個セットのブリタ(10.9円)はクリンスイの4個セット(7.5円)より高くつきます。つまり「どのメーカーか」より「何個まとめて買うか」のほうが1L単価への効き方が大きい場面があるということです。ただしまとめ買いは先に支払う金額が増えます。8個セットは7,990円で、2個セット3,278円の2.4倍です。
長持ちするカートリッジが安いとは限らない
イーテック ウルオのカートリッジは1本で400Lと、この6点でいちばん長持ちします。それでも1L単価は13.2円で最も高く、ブリタの8個セット(6.7円)のほぼ2倍でした。交換の手間は半分以下になりますが、水道水をろ過する費用としては割高になります。交換回数の少なさを買うか、1L単価を買うかの分かれ道です。
販路比較:同じ本体でも店で1,430円ちがう
本体のほうも、同じ日に楽天とメーカー系の通販を突き合わせました。
東レ トレビーノ PT304SV は、東レ製品を扱う通販サイト「TOREXJAPAN web shop」(運営は株式会社トレックスジャパン)で4,510円(税込・送料無料、北海道と沖縄・離島は別途送料)。楽天24では3,080円(送料込)で、1,430円安いという結果でした。
クリンスイはもう少し込み入っています。メーカー公式オンラインストアに出ているのは CP405-WT(カートリッジ1本付き)で、希望販売価格は3,520円(税込)。一方、楽天のクリンスイ公式ショップに出ているのは CP405W-WT で、こちらはカートリッジが2本付いて3,476円(送料込)です。型番が1文字違うだけですが中身が違い、カートリッジが1本多いうえに44円安い。カートリッジ1本は4個セット買いでも1,496円なので、実質で1,500円前後の差になります。
公式オンラインストアの価格は、時期によってセール価格が適用されます。ここに書いたのは2026年9月17日に確認した希望販売価格で、確認時点ではセールの対象になっていました。差額は日によって変わります。
6点の個別レビュー
クリンスイ CP405W-WT|カートリッジ2本込みで3,476円
三菱ケミカル・クリンスイのポット型で、ろ過水容量1.4L・全容量2.2L。使うカートリッジは CPC5 で、メーカー公表の総ろ過水量は200L、交換目安は3か月(1日2L使用時)です。除去対象物質はメーカー表記で17+3項目。
この型番の強みは、本体にカートリッジが2本付いて3,476円という値付けです。公式オンラインストアのカートリッジ1本付き CP405-WT が希望販売価格3,520円なので、1本多くて安いことになります。最初の6か月ぶん(公表の目安で400L)は追加購入なしで使えます。
ろ過水容量1.4Lは6点の中では小さいほうです。1回で2L以上汲みたい人には向きません。
東レ トレビーノ PT304SV|6点でいちばん本体が安い
ろ過水容量2.1L・全容量2.9Lで、6点の中では汲める量が2番目に多いのに本体は3,080円と最も安く買えました。付属カートリッジは PTC.SVJ が1本。交換用の PTC.SV2J は総ろ過水量200L、交換目安2か月(1日3L使用時)で、除去対象物質は17項目とメーカーが公表しています。ろ過流量は0.4L/分。
本体寸法は高さ295×幅237×奥行101mmです。奥行101mmは冷蔵庫のドアポケットを想定した薄さですが、高さ295mmは棚板の間隔によっては入りません。買う前にポケットの内寸を測ってください。
付属カートリッジが1本なので、最初に使えるのは200L分です。1日2Lなら100日ほどで交換が来ます。
ブリタ マレーラ|1L単価はいちばん安い6.7円
ブリタの標準モデルで、ろ過水容量1.15L・全容量2.4L。カートリッジはマクストラプロ ピュアパフォーマンスで、総ろ過水量150L、交換目安は4週間(1日5.3L使用時)です。楽天のブリタ公式店ではカートリッジ付きで4,378円でした。
1L単価が6.7円と6点で最も安くなるのは、8個セット(7,990円)でまとめ買いしたときです。2個セットで買うと10.9円まで上がります。まとめ買いを続けられるかどうかで、この機種の評価は変わります。
ろ過水容量1.15Lは6点で最も小さく、1回に汲める量は少なめです。
ブリタ マレーラXL|汲める量を1.75Lに増やした版
マレーラのろ過水容量を1.15Lから1.75Lへ、全容量を2.4Lから3.5Lへ増やしたモデルです。カートリッジは同じマクストラプロ ピュアパフォーマンスなので、1L単価も同じ6.7円。差は本体の大きさと594円の価格差だけです。
2人以上で飲む、あるいは麦茶や料理にも回すなら、汲み直しの回数が減る分だけこちらが楽になります。逆に1人暮らしで冷蔵庫の場所が限られるなら、594円を払って大きくする意味は薄いはずです。
ブリタ フロー|注ぐのではなく蛇口から出す8.2L
ポットというより卓上のタンクで、全容量8.2L・ろ過水容量4.85L。持ち上げて注ぐのではなく、本体下部の蛇口から出す形です。カートリッジは他のブリタ2機と共通なので1L単価は6.7円で変わりません。
汲み置きの回数を減らしたい家庭や、来客の多い場でまとめて用意したい場面に向きます。ただし全容量8.2Lを満たすと水だけで8kgを超えるため、移動を前提にした道具ではありません。置き場所を先に決めてから買うほうが失敗しません。
イーテック ウルオ UL-035|交換回数は最少、1L単価は最高
日本製のポット型で、ろ過水容量1.0L。カートリッジの総ろ過水量は400Lと6点で最も長く、交換目安は1日1〜3Lで4か月、1日4Lで3か月とメーカーが公表しています。除去対象物質はメーカー公式サイトの表記で23項目です。
交換の頻度は年3回程度で済み、6点の中では最も手間がかかりません。その代わり本体8,580円と1L単価13.2円は6点でいちばん高く、同じ量の水をろ過するとブリタの約2倍のカートリッジ代がかかります。ろ過水容量1.0Lも6点で最小です。
除去対象物質の項目数は、楽天の商品ページとメーカー公式サイトで表記が異なります。この記事ではメーカー公式サイトの23項目(2026年9月17日確認)を採用しました。
選び方
1日に何L使うかを先に決める
1日2Lなのか5Lなのかで、必要なカートリッジの本数が2倍以上変わります。飲み水だけなら1人1日1.5L前後、料理や麦茶にも回すなら1日3L以上になることが多いはずです。ここが決まらないと、1L単価で選ぶ意味がなくなります。
1日2Lなら1年で730L。ブリタなら150L×5本、クリンスイと東レなら200L×4本、ウルオなら400L×2本が目安です(いずれも端数は買い足す側に切り上げています)。
ろ過水容量は「1回に汲める量」で見る
商品ページには全容量とろ過水容量の2つが出ますが、飲めるのはろ過水容量のほうです。今回の6点では1.0Lから4.85Lまで幅がありました。1回で2L汲みたいなら、ろ過水容量2.1Lの東レ PT304SV か、4.85Lのブリタ フローに絞られます。
あわせて本体の高さと奥行を測ってください。冷蔵庫のドアポケットに入れるつもりだったのに高さが足りない、という取り違えが起きやすい場所です。
除去できる物質の数は、そのまま横に並べない
除去対象物質の項目数は、東レ17項目、クリンスイ17+3項目、イーテック23項目とメーカーが公表しています。ただし各社が試験に用いる条件や表記の仕方が同じとは限らないため、数字の大小だけで性能の順位を決めることはできません。
浄水器は水道水に含まれる特定の物質を減らすための道具であって、健康上の効果をうたうものではありません。どの物質が対象かは、各製品ページとメーカーの公表資料でご確認ください。
よくある質問
カートリッジは他メーカーのものを使えますか
使えません。カートリッジの形状も装着方法もメーカーごとに違います。各社とも自社の適合カートリッジを指定しているので、本体の取扱説明書と商品ページで対応型番を確認してから買ってください。互換品をうたう社外品もありますが、メーカーの公表する除去性能はあくまで純正品での値です。
交換の時期はどうやって分かりますか
機種によって、ふたにダイヤル式のカレンダーが付いているもの、電子式のインジケーターが付いているものがあります。どちらも「使い始めてからの経過」を示すもので、実際に何L通したかを測っているわけではありません。1日の使用量がメーカーの想定より多ければ表示より早く、少なければ遅く寿命が来ます。総ろ過水量を1日の使用量で割った日数を、自分で見当として持っておくほうが確実です。
ろ過した水はどのくらいで飲み切ればいいですか
各社とも、ろ過した水は早めに飲み切り、冷蔵庫で保管するよう案内しています。汲み置きの期間の目安は機種ごとに違うので、付属の取扱説明書の記載に従ってください。長く置く前提の道具ではありません。
ポット型と蛇口直結型では、どちらが安く済みますか
この記事で比べたのはポット型6点だけなので、蛇口直結型との比較はしていません。ポット型は本体が3,000円台から買え、工事も要らないぶん始めやすい形です。一方で1回に汲める量が限られ、使うたびに水道水を注ぎ足す手間がかかります。1日に何Lも使う家庭では、この手間のほうが先に問題になることがあります。
まとめ
浄水ポットは本体価格の差が数千円なのに対し、カートリッジ代は使い続けるかぎり積み上がります。だから見るべきはろ過水1Lあたりのカートリッジ代で、今回の6点では6.7円から13.2円まで約2倍の開きがありました。
そのうえで最初の1台に選んだのは、クリンスイ CP405W-WT(3,476円・送料込)です。カートリッジ2本が付いて公式ストアの1本付きモデルより安く、1L単価も7.5円と2番目に低い。最初の6か月ぶんを買い足しなしで使えるのも、まだ習慣になっていない人には効きます。
1日3L以上使う、あるいはカートリッジを8個単位でまとめ買いできるなら、1L単価6.7円のブリタ マレーラのほうが2年目以降で逆転します。交換の手間を減らしたいならイーテック ウルオですが、カートリッジ代はブリタの約2倍です。自分が1日に何L使うかを先に決めてから、この表に戻ってきてください。
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