※本記事はアフィリエイト広告を含みます。価格・送料は2026年9月9日時点の楽天市場の表示にもとづくもので、変動します。購入前に販売ページでご確認ください。

先に結論から。10畳から13畳の部屋に1台買うなら、デロンギのオイルヒーター サーマルカットフィン H771015EFSN-BK(25,800円・送料込)です。
オイルヒーターの販売ページは、どれも「◯畳まで」を大きく出します。ところが6点のメーカー公式サイトと取扱説明書を開いて確かめたところ、その畳数の根拠が3社とも違っていました。デロンギは自社実験と日本電機工業会の自主基準を併記し、コロナも同じく2つの数字を並べ、ディンプレックスは次世代省エネルギー基準のQ値を持ち出しています。同じ「10畳」でも中身が違います。
そこでこの記事では、根拠が1つに定まる数字だけで並べ直しました。消費電力、平均表面温度、本体の質量、そして価格です。あわせて同じ日に、同じ型番が楽天の店ごとにいくら違うか、メーカー公式サイトといくら違うかも数えています。
結論:1500Wのフルサイズが25,800円で買えるH771015EFSN-BKが6点で最安だった
今回比べた6点では、デロンギのオイルヒーター サーマルカットフィン H771015EFSN-BK(25,800円・送料込)が1位でした。1500Wで10〜13畳を担当するフルサイズが、メーカー直営の楽天店で6点中いちばん安く買えます。
順位を付けた基準は3つです。担当できる部屋の広さに対する本体価格、平均表面温度、そしてメーカーが公式に数値を公表しているかどうか。H771015EFSN-BKは消費電力1500W、質量14kg、平均表面温度約80℃、15分刻みの24時間電子タイマー、保証3年が公式店の仕様表に明記されています。
ただし平均表面温度は約80℃です。小さなお子さんや高齢の方が触れる場所に置くなら、約60℃のユニカルド RHJ65L0915(50,800円・送料込)かベルカルド RHJ75V0915-GY(56,800円・送料込)になります。持ち運ぶ前提なら、9.7kgと6点で最も軽いコロナのノイルヒート DHS-1226(73,800円・送料込)です。
比較表:6点を価格の安い順に並べた
並び順は本記事の順位で、価格の安い順でもあります。消費電力・質量・平均表面温度は、各メーカーの公式サイト・直営店の仕様表・取扱説明書の表記をそのまま引いています。畳数は根拠が社ごとに違うため、根拠もあわせて書きました。
| 商品 | 方式 | 価格 (9月9日時点) |
消費電力 | 畳数 (根拠) |
平均 表面温度 |
質量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デロンギ H771015EFSN-BK |
オイル式 | 25,800円 送料込 |
1500W | 10〜13畳 公式店の 仕様表 |
約80℃ | 14kg |
| デロンギ RHJ21F0812-GY |
オイル式 | 26,800円 送料込 |
500W 700W 1200W |
約10畳 まで 公式サイト |
約80℃ | 12.42kg |
| ディンプレックス FUTG12CEB |
オイル フリー |
39,800円 送料別 |
1200W | 8〜10畳 次世代省エネ 基準Q値3.7 |
記載 なし |
約13kg |
| デロンギ RHJ65L0915 |
オイル式 | 50,800円 送料込 |
1500W | 約13畳 自社実験 /10畳JEMA |
約60℃ | 15.9kg 〜16.5kg |
| デロンギ RHJ75V0915-GY |
オイル式 | 56,800円 送料込 |
1500W | 〜13畳 公式サイト |
約60℃ | 15.9kg |
| コロナ DHS-1226 |
オイル レス |
73,800円 送料込 |
1200W 〜300W |
8畳JEMA /10畳 自社基準 |
記載 なし |
9.7kg |
価格バーは、6点で最も高いDHS-1226の73,800円を100としたときの比率です。「JEMA」は一般社団法人 日本電機工業会の自主基準を指します。平均表面温度の「記載なし」は、ディンプレックスとコロナの公式サイトおよび取扱説明書に平均表面温度の数値を見つけられなかったという意味で、本体が熱くならないという意味ではありません。RHJ65L0915の質量は、デロンギ公式サイトが15.9kg、デロンギ公式Yahoo!ショッピング店の仕様表が16.5kgと食い違っていたため、両方を記載しています。
「◯畳まで」の数字は、3社とも根拠が違う
オイルヒーターは、内部のオイルを電気で温め、そのフィンから輻射熱と自然対流で部屋を暖める機械です。送風ファンを使わないので運転音が小さく、風で空気を動かさないぶん、ほこりが舞いにくいという構造上の特徴があります。近年はオイルを入れずに同じ形をとる「オイルレス」「オイルフリー」も増えました。
買う側がまず見るのは「◯畳まで」の表記です。ところが今回、6点のメーカー公式サイトと取扱説明書を開いたところ、その数字の出しかたが3社とも違っていました。
デロンギはユニカルド RHJ65L0915の公式ページに「約13畳まで(デロンギ自社実験による)」と書き、そのすぐ後ろに「日本電機工業会自主基準では約10畳」と併記しています。同じ製品に2つの畳数が並んでいます。
コロナも同じ形式です。ノイルヒートの機種一覧では、DHS-1226に「8畳まで」と「10畳まで」の2つが並び、前者に「一般社団法人 日本電機工業会 自主基準に基づいた畳数の目安」、後者に「自社基準に基づいた畳数の目安。試験条件:当社環境試験室(10畳または13畳)次世代省エネルギー基準(Ⅲ〜Ⅴ地域相当)外気温度5℃時、室温が20℃以上を維持することを確認」という注記が付いていました。
ディンプレックスは基準そのものが別でした。フューチュラッド FUT B05の取扱説明書の仕様欄には「8畳〜10畳」とあり、その注記は「暖房目安は、『次世代省エネルギー基準(H11年)、暖房目安Q値 3.7 [W/㎡K](VI地域相当)、室内外気温差20-25K』を目安としています」です。
つまり、販売ページに並んだ「10畳」どうしを比べても、同じ条件で測った数字ではありません。デロンギとコロナの表記を見るかぎり、日本電機工業会の自主基準による数字は、各社の自社基準より2〜3畳ぶん小さく出ています。厳しめに見るなら自主基準側、メーカーの試験室の条件で見るなら自社基準側、という読み方になります。
もうひとつ、注記のなかに「Ⅲ〜Ⅴ地域相当」「Ⅵ地域相当」と地域区分が出てくる点にも触れておきます。コロナの自社基準は寒冷地寄りの区分、ディンプレックスの目安は温暖地寄りの区分を前提にしています。どちらの数字も、お住まいの地域と住宅の断熱性能がその前提から外れれば、そのまま当てはまるものではありません。
調べたこと:メーカー公式サイトと楽天を、同じ日に突き合わせた
2026年9月9日に、6点それぞれの型番をキーワードにして楽天市場の商品検索APIで出品を集め、同じ型番を扱う店の価格を並べました。あわせて、デロンギ公式サイト(delonghi.com)とディンプレックス公式サイト(dimplex.jp)の販売価格・希望小売価格を開いて、楽天の価格と突き合わせています。
デロンギは、公式サイトと楽天の直営店が同額だった
| 型番 | デロンギ 公式サイト |
デロンギ公式 楽天市場店 |
差 |
|---|---|---|---|
| RHJ21F0812-GY | 26,800円 | 26,800円 送料込 |
0円 |
| RHJ65L0915 | 50,800円 | 50,800円 送料込 |
0円 |
| RHJ75V0915-GY | 56,800円 | 56,800円 送料込 |
0円 |
デロンギ公式サイトの送料条件は「3,980円(税込)以上のご購入で送料無料」と表示されていました。上の3型番はいずれもこの金額を超えるため、送料の面でも差はありません。H771015EFSN-BKはデロンギ公式サイトで現行の販売ページを確認できなかったため、この表には入れていません。
3型番とも、1円の差もありませんでした。デロンギ製品については、公式サイトと楽天の直営店のどちらで買っても本体価格は同じです。差が出るとすれば、楽天のポイントと、セール時に配られるクーポンのほうになります。
現行モデルは、扱う5店がすべて同じ値段だった
コロナのノイルヒート DHS-1226(CW)は、楽天市場で5つの店が扱っていました。5店とも73,800円で、本体価格に差はありませんでした。楽天ビック、ケーズデンキ楽天市場店、エディオン楽天市場店、Joshin web、デジ倉楽天市場店の5店です。違ったのは送料の扱いだけで、送料込の表示は楽天ビックの1店、残る4店は送料別の表示でした。
コロナはノイルヒートの価格をオープン価格としています。定価が無いにもかかわらず5店が同額で並んだのは、2026年モデルの現行品だからだと考えられます。
型落ちだけが、店によって2.2倍ちがった
| 型番 | メーカー 希望小売価格 |
楽天の 最安 |
楽天で確認 できた最高 |
|---|---|---|---|
| FUTG12CEB フューチュラッド |
79,800円 | 39,800円 送料別 |
87,780円 送料込 |
| KEVR12ECOMBA1 エボラッド B05 |
54,800円 | 27,800円 送料別 |
— |
希望小売価格はディンプレックス公式サイトのオイルフリーヒーター機種一覧に掲載されている税込価格です。楽天の価格は同日に商品検索APIで取得できた範囲での最安・最高で、これより安い、または高い出品が残っている可能性があります。KEVR12ECOMBA1については、商品名に型番が明記された出品を最安の1件しか確認できなかったため、最高値の欄は空欄にしています。
ディンプレックスの2機種は様子が違いました。フューチュラッド FUTG12CEBは、希望小売価格79,800円に対して、楽天の最安が39,800円(イートレンド楽天市場店・送料別)。ところが同じ型番が87,780円(セレクトショップ・AQUA・送料込・特典付き)でも出ています。同じ型番で47,980円、倍率にして2.2倍の開きです。
ここから見えるのは単純な話です。店によって値段が動くのは型落ちのほうで、現行モデルはどこで買ってもほぼ同じということ。デロンギの3型番は公式サイトと直営店が同額、コロナの現行モデルは5店とも同額、いっぽうディンプレックスの型落ちは2.2倍。型落ちを狙うなら店を見比べる価値があり、現行モデルなら送料とポイントだけ見れば足ります。
電気代は、本体価格の差と同じ桁になる
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会は、2022年7月22日に電力量料金の目安単価を31円/kWh(税込)へ改定しています。この単価で計算すると、1時間あたりの電気代は1500Wで46.5円、1200Wで37.2円です。
12月1日から3月31日までの121日、1日8時間、最大出力で運転し続けたと仮定すると、1500Wが約45,010円、1200Wが約36,010円になります(10円未満は四捨五入)。ただしこれは上限側の数字です。オイルヒーターはサーモスタットで設定温度を保つ機械なので、部屋が温まれば出力を落とすか運転を止めます。実際の請求額はこれより下がります。
それでも押さえておきたいのは桁のほうです。今回の6点の本体価格は25,800円から73,800円まで、差は48,000円。上の計算で出したひと冬の電気代は、その本体価格の差と同じ桁に並びます。本体を1万円安く買うことより、部屋の断熱と設定温度のほうが、支払う総額には効いてきます。
もうひとつ、1500Wという数字は電気代だけの話ではありません。100Vで1500Wを使うと電流は15Aになり、これは一般的な家庭用コンセントの定格とほぼ同じです。1500Wの機種は、そのコンセントの回路をほぼ1台で使い切ります。同じ回路に電子レンジやドライヤーをつなぐとブレーカーが落ちる可能性があります。1200Wの機種を選べば、この余裕が3Aぶん残ります。
なお本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではありません。上の数字はすべて、同じ日に確認したメーカー公式サイト・取扱説明書の公表値と、楽天市場の商品検索APIで取得した価格・送料条件にもとづいています。
6点の個別レビュー
1位 デロンギ オイルヒーター サーマルカットフィン H771015EFSN-BK
1500Wで10〜13畳を担当するフルサイズが、25,800円・送料込で買えます。デロンギ公式店の仕様表によると、消費電力1500W、電源100V(50/60Hz)、外形寸法は幅245×奥行490×高さ630mm、質量14kg、電源コード長2.3m、平均表面温度は約80℃、保証期間3年。24時間電子タイマーは15分刻みでON/OFFを組めます。
製品名にある「サーマルカットフィン」は、フィンに開けた15か所の穴で外周部への熱の伝わりを抑え、平均表面温度を約80℃に収める構造です。同じデロンギでも、後述のユニカルドとベルカルドは約60℃なので、この機種は熱いほうに入ります。
弱点は2つあります。1つは平均表面温度の約80℃で、触れる場所に置く前提なら選択肢から外れます。もう1つは1500Wという上限で、前章のとおりコンセントの定格15Aをほぼ使い切ります。設置する部屋のコンセントに、他の大きな家電をつないでいないか先に確かめてください。
2位 デロンギ ヴェルティカルド オイルヒーター RHJ21F0812-GY
消費電力を500W・700W・1200Wの3段階で切り替えられる機種です。デロンギ公式サイトによると、適用畳数は約10畳まで、質量12.42kg、平均表面温度は約80℃、24時間ON/OFFタイマーは30分刻み。フィンには15か所の穴が設けられています。価格は26,800円・送料込で、1位との差は1,000円です。
8畳から10畳の部屋なら、この機種のほうが扱いやすくなります。上限が1200Wなので、100V換算で12A。1500Wの機種より3Aぶん余裕が残るので、同じ回路に他の家電をつないでいる部屋でも使いやすくなります。質量12.42kgは、1位のH771015EFSN-BK(14kg)より1.58kg軽い値です。
弱点は平均表面温度で、1位と同じ約80℃です。また公式サイトの適用畳数は「約10畳まで」の1つだけで、ユニカルドのように自社実験と日本電機工業会自主基準を併記する形にはなっていませんでした。この「約10畳」がどちらの基準による数字なのかは、公式サイトの表記からは判断できません。
3位 ディンプレックス オイルフリーヒーター フューチュラッド FUT B05(FUTG12CEB)
希望小売価格79,800円の機種が、39,800円・送料別で出ています。取扱説明書の仕様欄によると、型番はFUTG12CEB(with STDP)、暖房目安は8畳〜10畳、電源100V(50/60Hz)、消費電力1200W、外形寸法は幅280×高さ640×奥行590mm、製品質量約13kg。安全装置として温度過昇防止装置と転倒時電源遮断装置を備えます。
内部にオイルを入れない「オイルフリー方式」で、取扱説明書には従来のオイル式と比べて軽量化と速暖性を高めたと書かれています。本体側面には輻射熱をつくる専用ヒーターパネルを内蔵する構造です。補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後6年間と明記されていました。
買う前に2つ確かめてください。1つは設置スペースで、取扱説明書は上方30cm以上・後方30cm以上・前方30cm以上・側方15cm以上を求めています。棚やテーブルの下など奥まった場所には設置できません。もう1つは価格で、前章のとおり同じ型番が楽天で39,800円から87,780円まで開いています。この価格は最安の1店のものです。
ディンプレックス オイルフリーヒーター フューチュラッド FUT B05 FUTG12CEB
39,800円(2026年9月9日時点・送料別)/希望小売79,800円・1200W・8〜10畳・約13kg
4位 デロンギ ユニカルド オイルヒーター RHJ65L0915
平均表面温度が約60℃まで下がる機種の、6点での最安です。デロンギ公式サイトによると適用畳数は「約13畳まで(デロンギ自社実験による)」で、注記に「日本電機工業会自主基準では約10畳」とあります。消費電力1500W、外形寸法は幅300×奥行560×高さ680mm、平均表面温度約60℃、保証期間3年。直営店限定モデルとして50,800円・送料込で販売されています。
1位のH771015EFSN-BKとの実質的な差は、この表面温度です。約80℃と約60℃の差は、うっかり触れたときに何が起きるかの差になります。小さなお子さんや高齢の方がいる部屋、寝室でベッドのそばに置く場合は、25,000円の差を払う理由がここにあります。
注意点として、質量の表記が公式のなかで食い違っていました。デロンギ公式サイト(delonghi.com)の商品ページは15.9kg、デロンギ公式Yahoo!ショッピング店の仕様表は16.5kgです。どちらが正しいかは、この2ページを見比べただけでは判断できません。いずれにせよ6点で最も重い部類で、9.7kgのコロナ DHS-1226とは6kg以上ちがいます。
5位 デロンギ ベルカルド オイルヒーター RHJ75V0915-GY
4位のユニカルドと同じく平均表面温度約60℃の機種で、価格は6,000円高い56,800円・送料込です。デロンギ公式サイトによると適用畳数は〜13畳、質量15.9kg、平均表面温度約60℃。デロンギ公式店の商品ページには1500Wと表示されています。幅広のX字型フィンを採用し、直営店限定モデルとして販売されています。
ユニカルドとの違いはリモコンの有無です。6,000円で、離れた場所から運転や温度を変えられるようになります。寝室で使って就寝前に温度を下げたい、リビングのソファから操作したい、という使い方なら差額のぶんは働きます。
逆に言えば、機能面の差はそこに集約されます。平均表面温度も適用畳数も質量も、ユニカルドとほぼ同じです。リモコンを使わないなら、6,000円安いユニカルドで足ります。なお本記事はいずれの機種も購入していないため、リモコンの操作感については何も申し上げていません。
6位 コロナ オイルレスヒーター ノイルヒート DHS-1226
質量9.7kgは、今回の6点で最も軽い値です。コロナの機種一覧によると、消費電力は1200〜300W、暖房のめやすは日本電機工業会自主基準で8畳まで・自社基準で10畳まで、外形寸法は高さ621×幅270×奥行469mm、質量9.7kg、日本製、価格はオープン価格。家電量販店向けのモデルです。
オイルを使わない構造のため、6点で最も重いユニカルド(15.9kgまたは16.5kg)と比べて6kg以上軽くなります。部屋から部屋へ動かす前提なら、この差はそのまま扱いやすさの差になります。コロナはノイルヒートについて、オイル式と比べて速暖性に優れ、送風音や燃焼音がしないと説明しています。生産は日本国内です。
順位を下げたのは価格です。73,800円は6点で最も高く、1位のH771015EFSN-BKの2.9倍。前章のとおり楽天で扱う5店がすべて同額なので、店を探して安く買うこともできません。また平均表面温度の数値は、コロナの公式サイトに見つけられませんでした。触れたときの熱さでデロンギの約60℃の2機種と比べたい場合、公表値どうしの比較はできません。
選び方:見る順番を3つに絞る
1. 畳数の数字を、そのまま横並びで比べない
前章のとおり、今回の6点では畳数の根拠が3社とも違いました。デロンギとコロナは日本電機工業会の自主基準と自社基準の2つを併記し、ディンプレックスは次世代省エネルギー基準のQ値を前提にしています。
実務的には、2つの数字が併記されている場合は小さいほう、つまり日本電機工業会自主基準による数字で見ておくと安全側に寄ります。デロンギのユニカルドなら約10畳、コロナのDHS-1226なら8畳です。マンションの気密の高い部屋なら自社基準側に近づき、木造や吹き抜けのある部屋なら自主基準側でも足りない場合があります。
2. W数は「電気代」ではなく「上限」として見る
1500Wと1200Wの差を、そのまま電気代の差として読まないでください。オイルヒーターはサーモスタットで設定温度を保つので、部屋が温まれば出力を落とします。実際に使う電力量は、W数の大小ではなく、その部屋が失う熱の量で決まります。
W数が効いてくるのは別の場所です。1つはブレーカーで、100Vで1500Wは15A。一般的な家庭用コンセントの定格とほぼ同じなので、同じ回路に他の大きな家電をつなげません。もう1つは寒い日の頭打ちで、部屋が設定温度に届かない状況では上限の差がそのまま暖まりかたの差になります。広い部屋や断熱の弱い部屋は1500W、8畳前後で他の家電と回路を共有するなら1200Wという分け方になります。
3. 触れる場所に置くなら、平均表面温度を見る
今回の6点で平均表面温度を公表していたのはデロンギの4機種だけで、約80℃が2機種、約60℃が2機種でした。ディンプレックスとコロナは、公式サイトにも取扱説明書にもこの数値を見つけられませんでした。
約80℃と約60℃は、うっかり触れたときの結果が変わる差です。お子さんや高齢の方が過ごす部屋、寝室でベッドのそばに置く場合は、公表されている数値の低いほうを選んでください。ただし約60℃であっても長く触れ続ければ低温やけどの恐れはあります。数値の低い機種を選んだことが、直接触れてよいという意味にはなりません。使用上の注意は必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。
よくある質問
オイルヒーターの電気代は、ひと冬でいくらですか
今回の6点の消費電力から計算すると、12月1日から3月31日までの121日、1日8時間、最大出力で運転し続けた場合の上限は、1500Wの機種で約45,010円、1200Wの機種で約36,010円です。公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月22日に改定した目安単価31円/kWhで計算し、10円未満を四捨五入しています。ただしこれは最大出力で回し続けた場合の上限です。オイルヒーターはサーモスタットで設定温度を保つため、部屋が温まれば出力を落とすか運転を止めます。実際の請求額はこれより下がりますし、部屋の断熱、設定温度、契約している電力会社の単価によっても変わります。
オイル式とオイルレス(オイルフリー)は、何が違うのですか
内部にオイルを充てんしているかどうかです。今回の6点では、デロンギの4機種がオイル式、ディンプレックスのフューチュラッドとコロナのノイルヒートがオイルを使わない方式でした。オイルを使わない側の利点として、ディンプレックスは取扱説明書で本体の軽量化と速暖性を挙げ、コロナも公式サイトで速暖性に優れ本体が軽量と説明しています。実際、今回の6点で最も軽いのはコロナのDHS-1226(9.7kg)で、最も重いデロンギのユニカルド(15.9kgまたは16.5kg)と6kg以上ちがいます。ただし暖まる速さについては、本記事は各機種を購入・使用していないため、メーカーの説明を紹介するにとどめています。
延長コードやテーブルタップにつないでもよいですか
ディンプレックスのフューチュラッド FUT B05の取扱説明書には、「延長コードやテーブルタップは、絶対に使用しないでください」と警告表示があり、理由としてコードやプラグの過熱による発火が挙げられています。同じ取扱説明書には「テーブルタップ(電源延長ケーブル)のご使用は、接続部の接触不良から過熱状態になる危険性が高く、火災の原因となる場合があります」との記載もあります。オイルヒーターは1000Wを超える電力を使う機械なので、壁のコンセントに直接差してお使いください。また同じ取扱説明書は、200V電源が使用できないこと、タイマーなど他の機器を経由する配線をしないことも警告しています。他の機種についても、必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。
本体のまわりは、どれくらい空ければよいですか
ディンプレックスのフューチュラッド FUT B05の取扱説明書は、上方30cm以上・後方30cm以上・前方30cm以上・側方15cm以上を求めています。あわせて、棚やテーブルの下など奥まった場所には設置しないこと、カーテンや衣類などの可燃物の近くで使ったり本体に掛けたりしないことも書かれています。この離隔距離は機種によって変わりますので、他の5点についてはそれぞれの取扱説明書をご確認ください。なお同説明書には、外気に接している壁面や窓の近くに設置すると冷気の侵入が抑えられ、効果的な暖房を行えるという記載もあります。
楽天とメーカー公式サイト、どちらで買うほうが安いですか
2026年9月9日に確認したかぎり、デロンギの3型番(RHJ21F0812-GY・RHJ65L0915・RHJ75V0915-GY)は、デロンギ公式サイトとデロンギ公式楽天市場店で1円の差もありませんでした。コロナのDHS-1226(CW)も、楽天で扱う5店すべてが73,800円で同額です。いっぽうディンプレックスのフューチュラッド FUTG12CEBは、希望小売価格79,800円に対して楽天の最安が39,800円、最高が87,780円と、同じ型番で2.2倍の開きがありました。現行モデルは店による差がほとんどなく、型落ちは店によって大きく動く、という傾向です。価格は変動しますので、購入前に必ず販売ページでご確認ください。
まとめ:畳数では比べられない。比べられるのはWと表面温度と価格
オイルヒーターは「◯畳まで」を前に出して売られる商品ですが、2026年9月9日に6点のメーカー公式サイトと取扱説明書を確認したかぎり、その畳数の根拠は3社とも違っていました。デロンギとコロナは日本電機工業会の自主基準と自社基準の2つを併記し、ディンプレックスは次世代省エネルギー基準のQ値を前提にしています。同じ「10畳」でも、同じ条件で測った数字ではありません。
根拠が1つに定まる数字で並べた結果、今回の6点で最も安く1500Wのフルサイズが手に入るのが、デロンギのオイルヒーター サーマルカットフィン H771015EFSN-BK(25,800円・送料込)でした。10〜13畳、質量14kg、平均表面温度約80℃、保証3年です。
触れる場所に置くなら、平均表面温度が約60℃のユニカルド RHJ65L0915(50,800円・送料込)。リモコンが要るなら6,000円足してベルカルド RHJ75V0915-GY(56,800円・送料込)。部屋から部屋へ動かすなら、9.7kgと6点で最も軽いコロナのノイルヒート DHS-1226(73,800円・送料込)です。型落ちを安く買うなら、希望小売価格79,800円のディンプレックス フューチュラッド FUTG12CEBが39,800円・送料別で出ています。
買い方についてもうひとつ。店によって値段が動くのは型落ちのほうで、現行モデルはどこで買ってもほぼ同じでした。デロンギの3型番は公式サイトと直営店が同額、コロナの現行モデルは楽天の5店すべてが73,800円。いっぽうディンプレックスの型落ちは39,800円から87,780円まで開いています。店を探し回る時間は、型落ちを買うときだけ使ってください。
価格・送料は2026年9月9日時点の楽天市場の表示です。変動しますので、購入前に販売ページでご確認ください。本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではなく、メーカーの公式サイト・取扱説明書の公開情報と、同日に楽天市場の商品検索APIで確認した価格・送料条件にもとづいて構成しています。「ひと冬の電気代」は121日・1日8時間・最大出力での連続運転・1kWh=31円という仮定にもとづく上限側の試算であり、実際の請求額を示すものではありません。適用畳数は各社が異なる基準で算出しており、住宅の断熱性能・地域・設置条件によって変わります。平均表面温度・離隔距離・電源の取り方などの使用上の注意は機種ごとに異なりますので、必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。掲載内容の詳細は免責事項をご覧ください。







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