※本記事はアフィリエイト広告を含みます。価格・送料は2026年9月11日時点の楽天市場の表示にもとづくもので、変動します。購入前に販売ページでご確認ください。在宅酸素濃縮装置などの医療機器の電源としての使用可否は、必ず機器のメーカーと医療機関にご確認ください。

先に結論から。停電に備えて3万円台から5万円台で1台買うなら、FOSSiBOT F1200(51,800円・送料込)です。
ポータブル電源は、コンセントの付いた大きな充電池です。カセットガス発電機と違って排気を出さないので、屋内で使えます。ただし販売ページを並べても、どれを選べばよいかは決まりません。容量の単位(Wh)も出力(W)も機種ごとにばらばらで、価格だけを見ても比べようがないからです。
そこで今回は、3万円台から5万円台の6点について、楽天の価格を容量(Wh)で割った「1Whあたりの単価」を1点ずつ計算しました。結果は約51円から約134円まで、2.6倍の開きがありました。あわせて同じ日に各社のメーカー公式サイトを開き、公式の価格と楽天の価格を突き合わせています。こちらも一方向ではなく、楽天のほうが15,000円安い機種と、6,000円ほどの差にとどまる機種がありました。
結論:1Whあたりの単価が6点で最も安く、定格1200Wで家電を選ばないF1200を1位にした
今回比べた6点では、FOSSiBOT F1200(51,800円・送料込)が1位でした。決め手は1Whあたりの単価です。1024Whを51,800円で買えるので約51円/Whとなり、6点で最も安く電気を蓄えられます。
順位を付けた基準は3つです。1Whあたりの単価、定格出力(動かせる家電の幅)、そして防災用として置きっぱなしにできるかどうかです。F1200は定格出力1200Wで、6点で唯一1000Wを超えます。電気ケトルやドライヤーのように1000W級の家電も、定格の範囲に入ります。バッテリーはリン酸鉄リチウムで、充放電4000回以上(残存80%)と公表されています。
軽さを優先するなら、3.6kgのJackery ポータブル電源 240 New(32,800円・送料込/256Wh)。容量と重さの釣り合いなら、約8kgで768WhのDabbsson 600L(44,000円・送料込)です。ただしF1200の約11.5kgという重さは6点で最も重く、保証の表記も楽天の商品ページと公式サイトで食い違っています。詳しくは個別レビューに書きました。
比較表:6点を価格の安い順に並べた
容量・定格出力・重量は、メーカー公式サイトまたは楽天の商品ページの仕様表の表記をそのまま引いています。「1Whあたり」は、楽天の価格を容量(Wh)で割った本記事の計算値です。
| 商品 | 容量 | 定格出力 | 重量 | 価格 (9月11日時点) |
1Whあたり |
|---|---|---|---|---|---|
| EcoFlow RIVER 3 |
230Wh | 300W X-Boost 450W |
記載を 確認できず |
30,900円 送料込 |
約134円 |
| Jackery 240 New |
256Wh | 300W | 3.6kg | 32,800円 送料込 |
約128円 |
| LACITA エナーボックス |
444Wh | 400W | 5kg | 34,900円 送料込 |
約79円 |
| Anker Solix C300 |
288Wh | 300W 瞬間最大 600W |
約4.1kg | 34,990円 送料込 |
約121円 |
| Dabbsson 600L |
768Wh | 600W 瞬間最大 1200W |
約8kg | 44,000円 送料込 |
約57円 |
| FOSSiBOT F1200 |
1024Wh | 1200W 最大 2400W |
約11.5kg | 51,800円 送料込 |
約51円 |
価格バーは、6点で最も高いFOSSiBOT F1200の51,800円を100としたときの比率です。1Whあたりの単価は、楽天の価格を各社が公表する容量(Wh)で割り、1円未満を四捨五入した本記事の計算値で、メーカーの公表値ではありません。丸めはすべて同じ向き(四捨五入)で統一しています。EcoFlow RIVER 3の重量は、EcoFlow公式サイトの製品ページと楽天の商品ページのいずれにも記載を確認できなかったため空欄にしました。定格出力の表記は各社の書き方に合わせています。
Whは「電気の量」、Wは「同時に引ける勢い」。防災で効くのは両方
ポータブル電源の販売ページには、Whという単位とWという単位が並んで出てきます。混ざりやすいのですが、意味はまったく違います。
Wh(ワットアワー)は、蓄えてある電気の量です。タンクの大きさにあたります。1024Whは「1Wの機器を1024時間動かせる量」という意味で、消費電力60Wの電気毛布であれば計算上は約17時間分にあたります。
W(ワット)は、同時に引ける勢いです。蛇口の太さにあたります。定格出力300Wの機種に消費電力1000Wの電気ケトルをつなぐと、タンクにいくら電気が残っていても動きません。「容量は足りているのに使えない」はここで起きます。
ここで注意点がひとつあります。公表されている容量が、そのまま家電に届く電気の量になるわけではありません。ポータブル電源は内部の直流をコンセント用の交流に変換して出すため、変換の段階で一定の損失が出ます。上の「約17時間」も理論値で、実際にはこれより短くなります。余裕を持って見積もってください。
もうひとつ、家電の消費電力は同じ品目でも機種によって幅があります。電気毛布ひとつとっても、サイズや温度設定で変わります。必要なWhを計算するときは、お使いの家電の本体や取扱説明書に書かれた定格消費電力の値をお使いください。本記事に出てくる家電の消費電力は目安であり、特定の製品の値ではありません。
防災用として置く場合、この2つに加えてもう1つ効いてくるものがあります。使わない期間の保管条件です。ポータブル電源は買って終わりではなく、停電の日まで何年も置いておく道具なので、置きっぱなしにしてよいかどうかが実際の使い勝手を決めます。次の章で、6点の保管条件の違いを見ていきます。
調べたこと:メーカー公式サイトと楽天を、同じ日に1点ずつ突き合わせた
2026年9月11日に、楽天市場の商品検索APIでポータブル電源の出品をレビュー件数順に集め、価格帯を25,000円から70,000円に絞ったうえで6点を選びました。あわせてAnker Japan(ankerjapan.com)・Dabbsson日本(jp.dabbsson.com)・FOSSiBOT日本(jp.fossibot.com)・EcoFlow(ecoflow.com/jp)の公式サイトを開き、同じ型番の価格と仕様を突き合わせています。
公式サイトより楽天のほうが安かったが、差の大きさは機種でまるで違った
| 型番 | メーカー 公式サイト |
楽天 | 差 |
|---|---|---|---|
| Anker Solix C300 |
49,990円 単体通常価格 |
34,990円 送料込 |
−15,000円 約30%安い |
| FOSSiBOT F1200 |
55,800円 セール価格 |
51,800円 送料込 |
−4,000円 約7%安い |
| Dabbsson 600L |
46,800円 セール価格 |
44,000円 送料込 |
−2,800円 約6%安い |
Ankerの金額はAnker Japan公式オンラインストアの製品ページに表示されていた単体の通常価格(税込)、FOSSiBOTとDabbssonの金額は各社日本公式サイトに表示されていたセール価格(税込)です。セール価格は期間によって変わります。Jackery・EcoFlow・LACITAの3点は、確認した公式サイトの製品ページに販売価格の表示を見つけられなかったため、この表から外しました。楽天側もクーポンやポイント倍率で実質の負担が変わるため、この差額がそのまま最終的な支払いの差になるとはかぎりません。
3点とも楽天のほうが安い結果でしたが、差の大きさはまるで違いました。AnkerのSolix C300は公式の49,990円に対して楽天が34,990円で、15,000円(約30%)安く出ています。いっぽうFOSSiBOTとDabbssonは、公式サイトのセール価格との差が4,000円と2,800円にとどまりました。
理由は価格の付け方の違いだと考えられます。Ankerは公式ストアに通常価格を据え置いたまま、販売店側で値引きが動く形です。FOSSiBOTとDabbssonは自社サイトでの直販が主軸で、公式サイトの表示価格そのものが実売価格に近い位置にあります。
「通常価格」の割引率は、比べる物差しにならない
| 型番 | 公式の 通常価格 |
楽天の 実売 |
実売は 通常価格の |
|---|---|---|---|
| FOSSiBOT F1200 |
119,000円 | 51,800円 | 約44% |
| Dabbsson 600L |
89,800円 | 44,000円 | 約49% |
| Anker Solix C300 |
49,990円 | 34,990円 | 約70% |
公式の通常価格は、各社日本公式サイトの製品ページにセール価格と並べて表示されていた金額(税込)です。楽天の実売は同日に商品検索APIで取得した価格です。
ここが今回いちばんはっきり出たところです。公式サイトに置かれた「通常価格」は、機種によって実売の2倍以上に設定されていました。FOSSiBOT F1200は通常119,000円に対して楽天の実売が51,800円で約44%、Dabbsson 600Lは通常89,800円に対して44,000円で約49%です。いっぽうAnker Solix C300は通常49,990円に対して34,990円で約70%でした。
つまり「何%引き」という表示は、機種をまたいで比べる物差しにはなりません。割引率が大きいほど得だと考えると、通常価格を高く置いている機種ほど良く見えてしまいます。比べるなら、割引後の実額と、次に出す1Whあたりの単価です。
1Whあたりの単価を出すと、価格の順位とは逆になる
| 型番 | 容量 | 価格 | 1Whあたり の単価 |
|---|---|---|---|
| FOSSiBOT F1200 |
1024Wh | 51,800円 | 約51円 |
| Dabbsson 600L |
768Wh | 44,000円 | 約57円 |
| LACITA エナーボックス |
444Wh | 34,900円 | 約79円 |
| Anker Solix C300 |
288Wh | 34,990円 | 約121円 |
| Jackery 240 New |
256Wh | 32,800円 | 約128円 |
| EcoFlow RIVER 3 |
230Wh | 30,900円 | 約134円 |
各社が公表する容量(Wh)を、同日の楽天の価格で割り、1円未満を四捨五入した本記事の計算値です。変換損失は考慮していないため、実際に家電へ届く電気の量あたりの単価はこれより高くなります。
並べ替えると、価格の安い順とはきれいに逆になりました。最も安いEcoFlow RIVER 3が約134円/Whで6点中いちばん高く、最も高いFOSSiBOT F1200が約51円/Whで6点中いちばん安い。その差は2.6倍です。
同じ2万円の追加で、EcoFlow RIVER 3(30,900円・230Wh)からFOSSiBOT F1200(51,800円・1024Wh)に移ると、容量は4.5倍近くになります。本体の値段のうち、ケース・画面・基板・ポートといった容量に比例しない部分が一定額あるため、容量が大きいほど1Whあたりは下がります。
ただしこの数字だけで選ぶと落とすものがあります。EcoFlow RIVER 3の30,900円には、AC充電1時間・騒音30dB以下・IP54という値が含まれています。Jackery 240 Newの32,800円には3.6kgという軽さが、Anker Solix C300の34,990円には満充電のまま保管できる設計が含まれます。1Whあたりの単価は「電気をいくらで蓄えるか」の指標であって、「持ち運びやすさ」「置きやすさ」は測れていません。
置きっぱなしにできるかは、機種によって正反対だった
防災用のポータブル電源は、買った日から停電の日まで何年も置いておく道具です。ここで6点の説明を読み比べると、保管の考え方がはっきり分かれました。
LACITAのエナーボックスは、楽天の商品ページに「通常、バッテリー製品は長期間一度も使用しない場合、電池が『完全放電』を起こし、完全に使用不能なる恐れがございます。3ヶ月に1回の通電を推奨、6ヶ月に1回を必須とさせて頂いております」と書かれています。押し入れに入れて忘れる使い方は想定されていません。
いっぽうAnkerは、Solix C300の楽天商品ページで「60〜80%での保管を推奨している一般的なポータブル電源と異なり、100%満充電で保管可能です。主電源をオフにする機能を搭載することで自然放電を軽減でき、いざという時に電力を最大活用できます」と説明しています。同じ用途の道具で、保管についての設計が正反対です。
この違いは電池の種類とも関係します。今回の6点のうち、LACITAのエナーボックスだけが三元系リチウムポリマー電池で、残る5点はリン酸鉄リチウム(Dabbsson 600Lは半固体リン酸鉄リチウム)です。リン酸鉄を採用する各社は充放電サイクルの多さを公表しており、Jackeryは4,000回の充電サイクル後もバッテリー残量70%を維持、FOSSiBOTは4000回以上で残存80%、EcoFlowは3,000サイクル後に80%と書いています。ただし何回もつかという話と、放置してよいかという話は別です。どの機種でも、購入したら取扱説明書の保管条件を必ず読んでください。
なお本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではありません。上の数字はすべて、同じ日に確認したメーカー公式サイトおよび楽天の商品ページの公開情報と、楽天市場の商品検索APIで取得した価格・送料条件にもとづいています。
6点の個別レビュー
1位 FOSSiBOT ポータブル電源 F1200
楽天の商品ページによると、型番F1200、バッテリーはリン酸鉄リチウム電池320000mAh/1024Wh、AC出力3口の合計1200W(最大2400W)、AC入力は最大1000W、ソーラーパネル入力は最大200W、充放電回数は4000回以上(残存80%)、重量は約11.5kg、サイズは329×209×262mmです。FOSSiBOT日本公式サイトの表示は、セール価格55,800円・通常価格119,000円でした。
1位にした理由は1Whあたりの単価です。1024Whを51,800円で買えるので約51円/Whとなり、6点で最も安く電気を蓄えられます。2位のDabbsson 600L(約57円/Wh)より約6円安く、6点で最も高いEcoFlow RIVER 3(約134円/Wh)の半額以下です。
もう1点、定格出力1200Wは6点で唯一1000Wを超えます。電気ケトル・ドライヤー・電子レンジのように1000W級の家電は、他の5点では定格の範囲に入りません。「容量は足りているのに動かない」を避けたいなら、この1台になります。
弱点は3つあります。1つは重さで、約11.5kgは6点で最も重い値です。持ち出し用ではなく、家に置いて使う前提の機種になります。2つめは保証の表記です。楽天の商品ページには「レビュー特典36ヶ月保証」とあり、公式サイトの製品ページには7年保証と表示されていました。同じ製品で保証期間の書き方が食い違っています。購入前に、どちらの条件が適用されるのかを販売ページでご確認ください。3つめは実績で、ブランドとしての国内の販売期間はJackeryやAnkerより短く、レビュー件数も142件と6点の中では少なめです。
2位 Dabbsson ポータブル電源 600L
Dabbsson日本公式サイトによると、容量768Wh、定格出力600W(瞬間最大1200W)、本体重量は約8kg、保証は5年間(3年基本保証+2年保証延長)、バッテリーは半固体電池です。楽天の商品ページには、半固体リン酸鉄リチウムで4000サイクル寿命、70分で80%までAC充電可能、アプリでの遠隔操作に対応とあります。公式サイトの表示はセール価格46,800円・通常価格89,800円で、楽天の44,000円はセール価格より2,800円安い価格です。
この機種の位置づけは、容量と重さの釣り合いです。768Whを約8kgに収めており、1位のF1200(1024Wh・約11.5kg)より3.5kg軽く、7,800円安く買えます。1Whあたりは約57円で6点中2番目、定格600W・瞬間最大1200Wなので、電気毛布・冷蔵庫・照明・スマートフォンの充電といった停電時の基本は一通りまかなえます。
保証の分かりやすさも1位を上回ります。公式サイトと楽天の商品ページのどちらも「3年基本保証+2年保証延長で5年」と同じ書き方で、食い違いがありません。メーカーは半固体電池について、液体電解質を用いる電池の大容量・高出力を保ちながら安全性を高められる技術だと説明しています。
順位を2位にとどめたのは、定格出力600Wという上限です。1000Wを超える電気ケトルやドライヤーは、定格の範囲に入りません。また通常価格89,800円に対する実売44,000円という開き(約49%)は、割引率の大きさをそのまま評価の材料にはできない例です。判断は割引率ではなく、1Whあたり約57円という実額で行ってください。
3位 Anker Solix C300 Portable Power Station
Anker Japan公式オンラインストアによると、容量288Wh、定格出力300W(瞬間最大600W)、重量は約4.1kg、バッテリーはリン酸鉄リチウムイオン電池、AC充電は最短約68分、保証はAnker会員登録時に通常18ヶ月から5年へ自動延長されます。ACポート3口・USB-Cポート3口・USB-Aポート1口・シガーソケット1口の8ポート構成です。公式ストアの単体通常価格49,990円に対し、楽天のアンカー・ダイレクト楽天市場店は34,990円でした。
この機種を3位にした理由は、防災用としての保管のしやすさです。楽天の商品ページは「60〜80%での保管を推奨している一般的なポータブル電源と異なり、100%満充電で保管可能です」とし、主電源をオフにする機能で自然放電を軽減できると説明しています。買って満充電にして押し入れに置く、という使い方が想定されている数少ない機種です。
もう1点、今回確認できた範囲で公式サイトとの価格差が最も大きい機種でした。公式ストアの49,990円に対して楽天は34,990円で、15,000円(約30%)安く出ています。販売元は同じAnkerの直営店なので、保証やサポートの窓口も同じです。
順位を上げきれなかったのは1Whあたりの単価です。288Whで34,990円なので約121円/Whとなり、6点中4番目。ほぼ同じ価格のLACITA エナーボックス(34,900円・444Wh・約79円/Wh)と比べると、同じ金額で蓄えられる電気は6割ほどです。定格300Wという上限も、1000W級の家電には届きません。
4位 LACITA ポータブル電源 エナーボックス CITAEB-01
楽天の商品ページによると、型番CITAEB-01、バッテリー容量444Wh(120000mAh)、電池は三元系リチウムポリマー、AC出力は100V-60Hz/400Wの純正弦波、USB出力5V/2.1Aが3ポート、シガーソケット出力9〜12.6V/10A、重さ5kg、本体充電所要時間は約7時間(ACアダプター使用時)です。レビュー件数3,073件は今回の6点で最も多い数字でした。
数字のうえでの強みは1Whあたりの単価です。444Whを34,900円で買えるので約79円/Whとなり、3万円台の3点(EcoFlow・Jackery・Anker)がいずれも120円台以上であるのに対し、明確に安く付きます。同じ金額でAnker Solix C300の1.5倍の容量が手に入ります。
いっぽうで、防災用として置く道具としては条件が付きます。楽天の商品ページに「3ヶ月に1回の通電を推奨、6ヶ月に1回を必須とさせて頂いております」と明記されており、長期間まったく使わないと完全放電で使用不能になる恐れがあると書かれています。押し入れに入れて忘れる使い方はできません。半年に1回の通電を続けられるかどうかが、この機種を選べるかの分かれ目です。
もう2点。今回の6点で唯一、三元系リチウムポリマー電池を採用しており、充放電サイクル回数の公表を確認できませんでした。また本体充電に約7時間かかるため、停電の予報が出てから慌てて充電する使い方には向きません。公式サイトでの販売価格も、今回確認した範囲では見つけられませんでした。
5位 Jackery ポータブル電源 240 New
楽天の商品ページによると、型番JE-240A、容量256Wh、定格出力300W、重量3.6kg。バッテリーはリン酸鉄リチウムイオンで、4,000回の充電サイクル後もバッテリー残量70%を維持すると公表されています。AC高速充電(2時間)と緊急充電(1時間)モードを切り替えられ、ソーラー充電入力は最大100W、UPS機能とアプリ遠隔操作に対応。保証は3年間の基本保証に製品登録で2年の延長が付き、最大5年です。
この機種の強みは軽さです。3.6kgは6点で最も軽く、1位のFOSSiBOT F1200(約11.5kg)の3分の1以下です。Jackeryのポータブル電源のなかでも最も軽い機種だと同社が説明しています。停電時に部屋から部屋へ持って回る、車に積む、といった使い方なら、この重さの差がそのまま使いやすさになります。
ブランドとしての実績も6点では上位です。楽天のJackery Japan 楽天市場店はメーカー直営で、この商品のレビューは1,789件・平均4.66でした。
順位を5位にしたのは1Whあたりの単価です。256Whで32,800円なので約128円/Whとなり、6点中5番目。本体価格は6点で2番目に安いのですが、蓄えられる電気の量で割ると割高な側に入ります。定格300Wという上限も他の3万円台の2点と同じで、1000W級の家電は動きません。軽さに払う価格として納得できるかどうか、という選択になります。
6位 EcoFlow ポータブル電源 RIVER 3
EcoFlow公式サイトによると、容量230Wh、定格AC出力300W(X-Boost使用時は最大450W)、バッテリーはリン酸鉄リチウムイオンで3,000サイクル後に80%、AC充電は1時間で0から100%、動作音は30dB以下、防塵防水はIP54です。楽天のEcoFlow公式楽天市場店の商品名には2年保証と表記されています。30,900円は6点で最も安い価格でした。
強みは充電の速さと静かさです。AC充電1時間は6点で最も速く、30dB以下という動作音とIP54という防塵防水の等級を公表しているのはこの機種だけでした。寝室に置く、屋外で使う可能性がある、といった条件があるならここが効きます。本体価格30,900円も6点で最も安い値です。
順位を最後にしたのは、やはり1Whあたりの単価です。230Whで30,900円なので約134円/Whとなり、6点で最も高い値でした。1位のFOSSiBOT F1200(約51円/Wh)の2.6倍です。230Whという容量は、消費電力60Wの電気毛布であれば計算上で約3.8時間分にあたり、変換の損失を考えるとさらに短くなります。停電が一晩を超える想定なら、この容量では足りません。
もう1点、重量の記載を今回確認した範囲では見つけられませんでした。EcoFlow公式サイトの製品ページにも楽天の商品ページにも数値がなく、比較表を空欄にしています。持ち運びを重視するなら、購入前に販売ページで確認してください。
選び方:見る順番を3つに絞る
1. 動かす家電を書き出して、必要なWhとWを先に決める
いちばん先に決めるのは機種ではなく、停電中に何を動かすかです。動かす家電の定格消費電力(W)を本体の表示か取扱説明書で調べ、使う時間(h)をかけると、必要なWhが出ます。
ここで2つの数字が決まります。合計のWhが容量の下限、同時に使う家電のW合計が定格出力の下限です。照明とスマートフォンの充電だけなら230Whでも足りますが、電気ケトルを1回沸かすなら定格1000Wを超える機種が要ります。今回の6点で1000Wを超えるのはFOSSiBOT F1200だけです。
目安として、消費電力60Wの電気毛布を8時間使うと約480Whです。変換の損失があるため、公表容量ちょうどでは足りません。1〜2割の余裕を見て容量を選んでください。
2. 何年置くかを考えて、保管の条件を読む
防災用のポータブル電源は、使う日より置いてある日のほうが圧倒的に長い道具です。ここで機種ごとの差が出ます。
LACITAのエナーボックスは、楽天の商品ページに「3ヶ月に1回の通電を推奨、6ヶ月に1回を必須」と書かれています。半年に1回の通電を続けられる人向けです。逆にAnker Solix C300は「100%満充電で保管可能」と説明されており、置きっぱなしを想定した設計になっています。
この点は取扱説明書に書かれている内容が最終的な条件になります。買ってから「半年に1回動かす必要があった」と気づくと、いざというときに残量ゼロという事態になりかねません。購入前に、その機種の保管条件を必ず読んでください。
3. 買う場所は、公式サイトと楽天の両方を1回だけ見比べる
前章のとおり、公式サイトの価格と楽天の価格の差は機種によってまるで違いました。Anker Solix C300は楽天が15,000円(約30%)安く、FOSSiBOT F1200とDabbsson 600Lは公式サイトのセール価格との差が4,000円と2,800円です。
そして「何%引き」の表示は物差しになりません。公式サイトの通常価格が実売の2倍以上に置かれている機種があるためで、割引率が大きいほど得だと考えると判断を誤ります。見るのは割引後の実額と、1Whあたりの単価です。
なお今回の6点は、いずれもメーカーの直営店または公式店から出品されていました。転売の店ではないため、保証やサポートの窓口はメーカーと同じになります。停電に備える道具をひととおり見直したい場合は、防災グッズ4人家族3日分の在宅備蓄の記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
ポータブル電源は、家の中で使ってもよいですか
使えます。ポータブル電源はバッテリーに蓄えた電気を出す装置で、燃料を燃やさないため排気が出ません。この点がカセットガス発電機やガソリン発電機との決定的な違いで、発電機のほうは屋内・ベランダ・車内では使えません。ただしポータブル電源にも守るべき条件があります。高温になる場所(直射日光の当たる車内など)や水がかかる場所を避けること、布団や毛布で覆ったまま使わないこと、通気口をふさがないことです。今回の6点で防塵防水の等級を公表していたのはEcoFlow RIVER 3のIP54だけで、残る5点は防水ではありません。使用と保管の条件は機種ごとに異なりますので、必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。
カセットガス発電機とは、どちらを選べばよいですか
使う場所と、停電がどれだけ続く想定かで決まります。ポータブル電源は排気が出ないので屋内で使えますが、蓄えた電力を使い切れば終わりで、充電するには電気か太陽光パネルが要ります。カセットガス発電機はボンベを足すかぎり発電を続けられますが、エンジンで燃料を燃やすため排気に一酸化炭素が含まれ、屋内・ベランダ・車内では絶対に使えません。屋外に安全な設置場所を確保できないのであれば、ポータブル電源になります。発電機側の機種と価格はカセットガス発電機6点の比較記事にまとめています。
容量は何Whあれば足りますか
動かす家電と時間で決まるため、一律の答えはありません。計算のしかたは、動かす家電の定格消費電力(W)に使う時間(h)をかけて合計する方法です。たとえば消費電力60Wの電気毛布を8時間使うと約480Wh、消費電力10WのLED照明を12時間つけると120Whです。この合計が容量の下限になります。ただしポータブル電源は内部の直流をコンセント用の交流に変換して出すため、変換の段階で損失が出ます。公表容量ちょうどでは足りないので、1〜2割の余裕を見てください。また家電の消費電力は同じ品目でも機種によって幅がありますので、必ずお使いの家電の本体表示か取扱説明書に書かれた値で計算してください。本記事に出てくる家電の消費電力は目安であり、特定の製品の値ではありません。
リン酸鉄リチウムと三元系リチウムは、どちらがよいですか
今回の6点では、LACITAのエナーボックスだけが三元系リチウムポリマー電池で、残る5点はリン酸鉄リチウム(Dabbsson 600Lは半固体リン酸鉄リチウム)でした。各社が公表している充放電サイクルは、Jackeryが4,000回の充電サイクル後もバッテリー残量70%を維持、FOSSiBOTが4000回以上で残存80%、EcoFlowが3,000サイクル後に80%です。LACITAのエナーボックスについては、今回確認した範囲でサイクル回数の公表を見つけられませんでした。ただし電池の種類だけで安全性や寿命が決まるわけではなく、保護回路や制御の設計にもよります。本記事は電池の種類による安全性の優劣を判定するものではありませんので、判断の材料としては各社が公表しているサイクル回数と保証期間、そして保管条件をご覧ください。
公式サイトと楽天、どちらで買うほうが安いですか
2026年9月11日に確認したかぎり、今回価格を確認できた3点はいずれも楽天のほうが安い結果でした。AnkerのSolix C300は公式ストアの単体通常価格49,990円に対して楽天が34,990円で15,000円(約30%)安く、FOSSiBOTのF1200は公式サイトのセール価格55,800円に対して51,800円(約7%安い)、Dabbssonの600Lは公式サイトのセール価格46,800円に対して44,000円(約6%安い)でした。Jackery・EcoFlow・LACITAの3点は、確認した公式サイトの製品ページに販売価格の表示を見つけられませんでした。なお公式サイトのセール価格は期間によって変わり、楽天側もクーポンやポイント倍率で実質の負担が変わります。価格は変動しますので、購入前に必ず両方の販売ページでご確認ください。
まとめ:3〜5万円の中で、1Whあたりの単価は2.6倍ちがう
ポータブル電源は排気を出さないので、停電のときに屋内で使えます。ただし同じ3万円台から5万円台の中でも、楽天の価格を容量で割った1Whあたりの単価は約51円から約134円まで、2.6倍の開きがありました。本体価格の安い順と、1Whあたりの安い順は、今回の6点ではきれいに逆になっています。
今回の6点から1台を選ぶなら、FOSSiBOT F1200(51,800円・送料込)です。1024Whを51,800円で買えるので約51円/Whとなり、6点で最も安く電気を蓄えられます。定格出力1200Wは6点で唯一1000Wを超えるため、電気ケトルやドライヤーのような1000W級の家電も定格の範囲に入ります。弱点は約11.5kgという重さと、楽天の商品ページ(レビュー特典36ヶ月保証)と公式サイト(7年保証)で保証の表記が食い違っている点です。
軽さを優先するなら、6点で最も軽い3.6kgのJackery ポータブル電源 240 New(32,800円・送料込/256Wh)。容量と重さの釣り合いなら、約8kgで768WhのDabbsson 600L(44,000円・送料込)。押し入れに置きっぱなしにしたいなら、100%満充電での保管が可能だと説明されているAnker Solix C300(34,990円・送料込)です。
買い方についてもうひとつ。公式サイトの「通常価格」からの割引率は、機種をまたいで比べる物差しになりません。今回確認した範囲では、FOSSiBOT F1200の楽天実売は公式の通常価格119,000円の約44%、Dabbsson 600Lは通常価格89,800円の約49%、Anker Solix C300は通常価格49,990円の約70%でした。通常価格を高く置いている機種ほど割引率は大きく見えます。比べるのは、割引後の実額と1Whあたりの単価です。
価格・送料は2026年9月11日時点の楽天市場の表示です。変動しますので、購入前に販売ページでご確認ください。本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではなく、メーカーの公式サイトおよび楽天市場の商品ページの公開情報と、同日に楽天市場の商品検索APIで確認した価格・送料条件にもとづいて構成しています。「1Whあたりの単価」は、各社が公表する容量(Wh)を楽天の価格で割り、1円未満を四捨五入した本記事の計算値で、メーカーの公表値ではありません。変換損失を考慮していないため、実際に家電へ届く電気の量あたりの単価はこれより高くなります。本文中の家電の消費電力は目安であり、特定の製品の値ではありません。必要な容量を計算するときは、お使いの家電の本体表示または取扱説明書に記載された定格消費電力の値をご確認ください。メーカー公式サイトのセール価格は期間によって変わります。ポータブル電源の使用条件・保管条件・保証条件は機種ごとに異なりますので、必ずお使いになる機種の取扱説明書と販売ページに従ってください。在宅酸素濃縮装置などの医療機器の電源としての使用可否は、機器のメーカーと医療機関にご確認ください。掲載内容の詳細は免責事項をご覧ください。








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