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先に結論から。断水にそなえて1台だけ置いておくなら、ソーヤーのミニ SP128(4,180円・送料込)です。公表ろ過量は38万リットルで、水1リットルあたり0.011円。今回の6点でいちばん安く水を作れます。価格は2026年8月22日時点です。
8月30日から9月5日は防災週間です。携帯浄水器の売り場には「99.9999%除去」「5000L」といった数字が並び、どれも同じように見えます。ですが今回6点の公表値を並べ直したところ、止められるものが機種によって違いました。
分かれ目はフィルターの孔径です。0.1ミクロンの中空糸膜を使う機種について、ソーヤーの日本正規代理店とかりはな製作所は、自社の製品ページに「ウイルスは除去できない」と明記しています。一方で孔径0.015ミクロンのLifeSaverは、ウイルスを99.99%除去すると公表しています。同じ「携帯浄水器」という棚に、性能の前提が違うものが並んでいます。
結論:まず1台なら、ソーヤー ミニ SP128
断水にそなえて1台だけ買うなら、ソーヤーのミニ SP128(4,180円・送料込)です。公表ろ過量は38万リットルで、水1リットルあたり0.011円。今回の6点でいちばん安く水を作れます。
2番目に安いキッツマイクロフィルターのデリオス コネクト2は1リットルあたり7.5円で、その約680倍です。ソーヤーは付属の注射器で膜を逆に洗って使い続ける設計なのに対し、他の中空糸膜の機種はカートリッジを交換する設計だからです。この前提の違いが、桁の違いを生んでいます。
ただしソーヤーのミニはウイルスを除去できません。日本正規代理店のUPIが製品ページに「水に溶けているカルシウムやマグネシウム、重金属といった溶解固形分やウイルスは除去できません」と明記しています。ウイルスまで対象に入れたいなら、孔径0.015ミクロンのLifeSaver Liberty 2000UF(29,800円・送料別)まで価格が一桁上がります。ここは予算ではなく、何を想定するかで決める部分です。価格は2026年8月22日に楽天市場の商品検索データで確認した税込価格です。
ろ過量・除去率・孔径は各メーカーおよび日本正規代理店の公表値で、当サイトが試験したものではありません。いずれもメーカーが定めた使用条件の範囲での値です。浄水器を通した水が飲用に適するかどうかを当サイトが保証するものではありません。海水の塩分、化学物質、放射性物質はいずれの機種でも除けません。使用前に必ず製品の説明書をお読みください。
携帯浄水器6点の比較表(2026年8月22日時点)
孔径・ろ過量・除去率は各メーカーおよび日本正規代理店の公表値です。1リットルあたりの単価は、楽天の価格を公表ろ過量で割って当サイトが計算しました。ろ過量の測定条件はメーカーごとに違うため、この単価は目安として読んでください。条件の違いは表の下に書きました。
| 商品 | 孔径 | 公表 ろ過量 |
1Lあたり の単価 |
価格 (8/22時点) |
こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| キッツ デリオス コネクト2 |
公表 なし |
約500L (試験水) |
7.5円 | 3,751円 送料込 |
日本製を 安く1つ |
| かりはな mizu-Q PLUS |
0.1 ミクロン |
約350L (水道水) |
10.9円 | 3,800円 送料別 |
ペットボトル に直接つける |
| ソーヤー ミニ SP128 |
0.1 ミクロン |
38万L (逆洗前提) |
0.011円 | 4,180円 送料込 |
長く使える 1台がほしい |
| ソーヤー マイクロ スクィーズ |
0.1 ミクロン |
38万L (逆洗前提) |
0.017円 | 6,270円 送料込 |
ろ過を 速くしたい |
| Greeshow GS-2801 |
0.01 ミクロン |
約1,000L (交換目安) |
9.0円 | 8,982円 送料込 |
握らず 電動で汲む |
| LifeSaver Liberty 2000UF |
0.015 ミクロン |
公式で 確認できず |
— | 29,800円 送料別 |
ウイルスまで 対象に入れる |
ろ過量は前提が揃っていません。ソーヤーの38万リットルは、付属の注射器で膜を逆に洗いながら使い続けた場合の値で、UPIは「38万リットル以上ろ過できますが、水量は低下いたします」と書いています。mizu-Q PLUSの約350リットルはかりはな製作所が「水道水の場合」と条件を付けた値、デリオス コネクト2の約500リットルはキッツマイクロフィルターが「試験水(濁度2度)での通水結果」と条件を付けた値、GreeshowのGS-2801の1,000リットルは同社がフィルター交換の目安として示し「原水の水質により変動の可能性がある」としている値です。濁った水を通せば、いずれの機種も公表値より短くなります。孔径は、キッツマイクロフィルターの製品ページには記載がなく、中空糸膜(ポリサルホン)であることと細菌除去率99.9999%が公表されています。価格は2026年8月22日時点の税込価格です。
孔径が、止められるものを決めている
携帯浄水器の中身は、ごく細かい穴の空いた膜です。穴より大きいものは通れず、小さいものは通り抜けます。だから孔径の数字が、そのまま「何を止められるか」になります。
細菌の大きさはおおむね1ミクロン前後、原虫のクリプトスポリジウムは4ミクロンから6ミクロンほどです。0.1ミクロンの膜なら、どちらも穴より大きいので止まります。ソーヤーが公表している「細菌や水性微生物、寄生虫を99.99999%除去」は、この関係から来ています。
問題はウイルスです。ウイルスは細菌よりはるかに小さく、0.1ミクロンの穴を通り抜けます。だからメーカー自身が「除去できない」と書いています。かりはな製作所はmizu-Q PLUSの製品ページで、除去できないものとして「水に溶け込んでいる劇毒物や重金属、ウィルス」を挙げています。ソーヤーの日本正規代理店であるUPIも、同じ趣旨を製品ページに書いています。
孔径を0.015ミクロンまで小さくすると、ウイルスも物理的に止まります。LifeSaverはこの方式で、ウイルスを99.99%(Log4)、細菌を99.9999%(Log6)、シストを99.99%(Log4)除去し、米国のNSF P231微生物浄水規格に適合すると公表しています。穴を小さくすれば止まるものは増えますが、そのぶん水は通りにくくなり、価格も上がります。今回の6点で29,800円とほかの3倍以上の価格になっているのは、この交換条件のためです。
そして孔径をいくら小さくしても、水に溶けているものは膜では止まりません。海水の塩分、農薬、有機溶剤、重金属、放射性物質はいずれも水に溶けた状態で存在するため、6点すべてで除けません。かりはな製作所は「農薬・毒劇物・有機溶剤・有害重金属などが溶け込んでいる恐れのある水」に使わないよう明記しています。工場や田畑の近くの水、色やにおいのおかしい水には使わないでください。
一次情報:6点の1Lあたり単価を計算し、メーカー直販と楽天の価格を突き合わせた
2026年8月22日に、楽天市場の商品検索データ(楽天ウェブサービス)で価格と送料区分を取得し、孔径・ろ過量・除去率・重量は各メーカーおよび日本正規代理店の公式ページで型番ごとに1点ずつ確認しました。商品ページの宣伝文は使っていません。そのうえで、公表値から当サイトが計算した数字を2つ出します。
1. 1リットルあたりの単価は、0.011円から10.9円まで約990倍ひらいた
楽天の価格を、メーカーが公表しているろ過量で割りました。切り上げ・切り捨てはせず、小数点以下2桁までを四捨五入しています。
| 商品 | 価格 (8/22時点) |
公表 ろ過量 |
1Lあたり の単価 |
|---|---|---|---|
| ソーヤー ミニ SP128 |
4,180円 | 38万L | 0.011円 |
| ソーヤー マイクロスクィーズ |
6,270円 | 38万L | 0.017円 |
| キッツ デリオス コネクト2 |
3,751円 | 約500L | 7.5円 |
| Greeshow GS-2801 |
8,982円 | 約1,000L | 9.0円 |
| かりはな mizu-Q PLUS |
3,800円 | 約350L | 10.9円 |
この990倍を、そのまま性能差として読まないでください。ソーヤーは付属の注射器で膜を逆から洗って目詰まりを戻す設計で、38万リットルはそれを続けた場合の値です。mizu-Q PLUSとデリオス コネクト2はカートリッジを交換する設計で、350リットル・500リットルは1本を使い切るまでの値です。設計思想が違うものを同じ物差しに乗せているので、比べられるのは「同じ金額でどれだけの水を作れるか」までです。
カートリッジ交換式は、2本目からの単価が下がります。かりはな製作所はmizu-Q PLUSの交換カートリッジを2,650円(税別・税込2,915円)で350リットル分と案内しており、2本目以降は1リットルあたり8.3円になります。それでもソーヤーとは3桁の差が残ります。LifeSaver Liberty 2000UFは、ろ過量の公表値をメーカーの公式ページで確認できなかったため、この表には入れていません。型番の「2000」が何を指すかを推測して計算することはしませんでした。
2. メーカー直販と楽天の価格差は、同じ会社の中でも型番で割れた
各メーカーの公式サイトまたは日本正規代理店の直販価格と、楽天で取得した価格を突き合わせました。希望小売価格と実売価格は性質が違う数字なので、どちらなのかを列に明記しています。
| 商品 | 直販・希望 小売価格 |
その 種別 |
楽天 (8/22時点) |
差額 |
|---|---|---|---|---|
| ソーヤー ミニ SP128 |
5,940円 | 正規代理店 の実売 |
4,180円 | 1,760円 安い |
| ソーヤー マイクロスクィーズ |
6,270円 | 正規代理店 の実売 |
6,270円 | 同額 |
| かりはな mizu-Q PLUS |
4,730円 | 希望 小売価格 |
3,800円 | 930円 安い |
| Greeshow GS-2801 |
8,980円 | 公式の セール価格 |
8,982円 | 2円 高い |
面白かったのは、同じUPIが運営する2つの店で、型番によって結果が割れたことです。ソーヤー ミニ SP128は、UPI ONLINE STOREの5,940円に対して楽天のUPI楽天市場店が4,180円で、1,760円(29.6%)安く買えました。ところが同じ2店を、同じソーヤーのマイクロスクィーズ SP2129で比べると6,270円で完全に同額でした。「公式より楽天が安い」は商品ごとに確かめないと成り立ちません。
GreeshowのGS-2801は、公式オンラインストアが通常価格9,980円をセール価格8,980円で出しており、楽天の8,982円とはほぼ同額でした。差は2円で、楽天のほうがわずかに高い状態です。セール価格が終われば逆転します。キッツマイクロフィルターのデリオス コネクト2は希望小売価格がオープン価格のため、LifeSaver Liberty 2000UFは公式サイトで価格の記載を確認できなかったため、どちらも比較の表には入れていません。
直販価格は2026年8月22日に、UPI ONLINE STORE、かりはな製作所の製品ページ、Greeshow公式オンラインストアで確認した税込価格です。かりはな製作所は税別4,300円と表示しており、税込額は当サイトで換算しました。楽天側の価格は今回リンクしている店舗の価格で、楽天市場での最安値を調べたものではありません。ポイント倍率・クーポン・送料は反映していません。
6点それぞれの中身
1. ソーヤー ミニ SP128(0.1ミクロン・38万L・4,180円)
今回の1位です。孔径0.1ミクロンの中空糸膜で、細菌や水性微生物、寄生虫を99.99999%除去すると公表されています。公表ろ過量は38万リットルで、1リットルあたり0.011円。この単価は今回の6点で最も安く、2番目のデリオス コネクト2の約680分の1です。
フィルター本体は約41g、付属の0.5Lパウチが約19gです。パウチ、ストロー、洗浄用の注射器(針なし)、日本語説明書が付きます。この注射器が要点で、目詰まりしてきた膜に水を逆から通して流量を戻します。38万リットルという数字は、この作業を続けた場合の値です。UPIは「38万リットル以上ろ過できますが、水量は低下いたします」と書いています。
弱点は2つあります。ひとつはウイルスを除去できないことで、UPIは溶解固形分とウイルスを除去できない対象として明記しています。もうひとつは使い方で、パウチに水を汲んで握って絞る方式のため、ペットボトルに差すだけのmizu-Q PLUSやデリオス コネクト2より手数がかかります。なお日本正規代理店の直販は5,940円で、楽天のほうが1,760円安く買えます。
2. キッツマイクロフィルター デリオス コネクト2 PDC-2(約500L・3,751円)
今回の6点でいちばん安い1点です。キッツマイクロフィルターは日本の水処理メーカーで、ろ過材料は中空糸膜(ポリサルホン)、繊維状活性炭、不織布と公表されています。細菌除去率は99.9999%です。
ろ過流量は毎分1.2リットルで、同社は「水道水、手押し圧力約0.015MPa、使用開始時」という条件を付けています。ろ過能力は約500リットルで、こちらも「試験水(濁度2度)での通水結果」という条件付きです。2つとも条件が明示されているのは、今回の6点では丁寧なほうでした。本体は約40g、寸法はΦ44mm×84mmです。
注意したい点は、製品ページに孔径の記載が見当たらなかったことです。中空糸膜であることと細菌除去率は公表されていますが、何ミクロンかは書かれていません。販売店のページには0.1ミクロンと書かれているものがありますが、当サイトはメーカーの公表を確認できなかったため、比較表では「公表なし」としました。希望小売価格はオープン価格で、直販との比較はできません。
3. かりはな製作所 mizu-Q PLUS(0.1ミクロン・約350L・3,800円)
日本製の携帯型浄水器で、今回の6点で最も軽い約65gです。国内のほとんどのペットボトルに装着でき、汲んだ水をボトルごと押し出して飲みます。孔径0.1ミクロンの中空糸膜と繊維状活性炭の組み合わせです。
この製品を選んだ理由は、除去できるものと、できないものが型番ごとに列挙されているためです。かりはな製作所は除去できるものとして大腸菌、赤痢菌、サルモネラ菌、ブドウ球菌、コレラ菌、エキノコックス、マイコプラズマを挙げ、除去できないものとして「水に溶け込んでいる劇毒物や重金属、ウィルス」を挙げています。ここまで書いているメーカーは多くありません。
ろ過能力は約350リットルで、同社は「水道水の場合」と条件を付けています。濁った水ならもっと早く終わります。1リットルあたりは10.9円で、今回の6点では最も高い部類でした。交換カートリッジは2,650円(税別・税込2,915円)で350リットル分なので、2本目からは8.3円まで下がります。希望小売価格は4,300円(税別・税込4,730円)で、楽天のほうが930円安く買えます。
4. ソーヤー マイクロスクィーズ SP2129(0.1ミクロン・38万L・6,270円)
1位のミニと同じ0.1ミクロン、同じ38万リットル、同じ99.99999%除去です。違いはろ過の速さで、UPIはミニに比べて浄水スピードが少し速いと説明しています。重量は約53gで、ミニの約41gより12g重くなります。
ミニとの価格差は2,090円です。買っているのは性能ではなく時間で、同じ量を汲むのにかかる手の疲れが減ります。家族の人数が多く、1回に何リットルも作る想定なら、この差額は使い方に返ってきます。逆に1人分を数日しのぐ用途なら、ミニで足ります。
この機種は、今回の販路比較で唯一、直販と楽天が完全に同額でした。UPI ONLINE STOREも楽天のUPI楽天市場店も6,270円です。ミニのほうは1,760円の差が付いていたので、同じ会社の同じ2店でも型番次第で結果が変わることになります。買う前に両方を見る価値があります。
5. Greeshow GS-2801(0.01ミクロン・約1,000L・8,982円)
今回の6点でただ1つの電動式です。内蔵の2800mAhリチウム電池で動き、フル充電で180分の連続使用ができると公表されています。充電はUSB-C(DC5V・2A)です。握って絞る必要がなく、ホースを水に入れてボタンを押すだけで汲めます。
ろ過精度は0.01ミクロンで、今回の6点ではLifeSaverの0.015ミクロンより小さい数字です。ろ過流量は毎分350〜700ml、フィルター交換の目安は1,000リットルで、同社は原水の水質により変動する可能性があるとしています。厚生労働省水質検査適合品、防災安全協会推奨品、FDA認証と公表されています。重量は350gで、6点で最も重くなります。
注意点は電源が要ることです。停電が長引き、充電できない状況では動きません。ソーヤーやmizu-Q PLUSは電気なしで動くので、この点は設計思想の違いです。電動を選ぶなら、モバイルバッテリーとセットで備えることが前提になります。なお同社の公式オンラインストアは通常価格9,980円をセール価格8,980円で出しており、楽天の8,982円との差は2円でした。
6. LifeSaver Liberty 2000UF(0.015ミクロン・29,800円)
今回の6点でただ1つ、ウイルスの除去率を公表している機種です。孔径0.015ミクロンの膜で、ウイルスを99.99%(Log4)、細菌を99.9999%(Log6)、シストを99.99%(Log4)除去し、米国のNSF P231微生物浄水規格に適合すると公表されています。
もうひとつの特徴がフェイルセーフ・テクノロジーです。フィルターが寿命に達すると自動的に通水が止まる特許技術で、寿命を過ぎたフィルターの水をそれと気づかず飲んでしまう事態を防ぎます。ほかの5点には、寿命を知らせる仕組みの公表がありませんでした。活性炭フィルターで塩素や重金属、化学物質を低減するとも公表されています。
価格は29,800円(送料別)で、2番目に高いGS-2801の3.3倍です。この差額で買っているのは、ウイルスに対する備えと、寿命で止まる仕組みです。ただしろ過量の公表値を公式サイトで確認できなかったため、1リットルあたりの単価は出せませんでした。型番の「2000」が何を指すかは推測していません。購入前に販売ページでフィルター寿命と交換部品の価格をご確認ください。
選び方の3つの軸
1. 保存水の代わりではなく、保存水が尽きた後の道具として考える
携帯浄水器は水を作る道具ですが、元になる水がなければ何もできません。断水した直後の自宅には、浄水器に通すべき水そのものがない場合があります。まず備えるのは保存水で、浄水器はその後に来ます。
順番としては、飲む分の保存水を確保したうえで、給水車から運んだ水や風呂の残り湯を安全側に寄せるために浄水器を足す、という位置づけになります。保存水の選び方は長期保存水6点の比較、運ぶ道具は給水タンクの比較にまとめています。備え全体の順番と金額は在宅備蓄の総額と優先順位をご覧ください。
2. 想定する水源を先に決めてから、孔径を選ぶ
孔径は小さいほど良いわけではありません。小さくすると水が通りにくくなり、価格も上がります。決め手になるのは、どこの水を通すつもりかです。
給水車の水、風呂の残り湯、期限切れの保存水が対象なら、0.1ミクロンの機種で足ります。これらは元が水道水で、ウイルスに汚染されている前提の水ではありません。一方、川や池の水、洪水後の水など人や動物の排せつ物が混じりうる水まで想定するなら、ウイルスの除去率を公表している機種を選ぶ理由が出てきます。今回の6点ではLifeSaver Liberty 2000UFだけがそれに当たり、価格は一桁変わります。
3. 電気が要るかどうかで分ける
今回の6点のうち、電気が要るのはGreeshowのGS-2801だけです。ボタンひとつで汲める手軽さがある一方、停電が長引いて充電できなくなれば止まります。残りの5点は電気なしで動きます。
電動を選ぶなら、モバイルバッテリーやポータブル電源と組みで備えることが前提です。逆に「置きっぱなしにして、何年後かに使うかもしれない1台」という位置づけなら、電池の劣化を考えなくていい手動式のほうが向きます。1台目は手動、2台目に電動、という順番が扱いやすいはずです。
よくある質問
携帯浄水器があれば保存水は備えなくていいですか
いいえ、保存水は別に必要です。携帯浄水器は元になる水を安全側に寄せる道具で、水そのものを生み出すわけではありません。断水した直後の自宅に浄水器へ通せる水がなければ使えません。飲む分の保存水を先に確保したうえで、給水車から運んだ水や風呂の残り湯を使うための手段として浄水器を足す、という順番になります。
お風呂の残り湯や川の水をそのまま通して飲めますか
メーカーが定めた使用条件の範囲かどうかで変わるため、製品の説明書を必ずご確認ください。共通して言えるのは、いずれの機種も水に溶けているものを除けないことです。かりはな製作所は「農薬・毒劇物・有機溶剤・有害重金属などが溶け込んでいる恐れのある水」に使わないよう明記しています。工場や田畑の近くの水、洪水の後の水、色やにおいの異常な水は避けてください。泥や砂が多い水は、布などで大きな濁りを取ってから通すとフィルターの寿命が延びます。
ウイルスまで対応した機種を選ぶべきですか
想定する水源によります。給水車の水、風呂の残り湯、期限切れの保存水が対象なら、元が水道水なので0.1ミクロンの機種で足ります。川や池の水、洪水後の水など、人や動物の排せつ物が混じりうる水まで想定するなら、ウイルスの除去率を公表している機種を選ぶ理由があります。今回の6点でそれに当たるのはLifeSaver Liberty 2000UFだけで、価格は29,800円と一桁変わります。なお煮沸ができる状況なら、煮沸はウイルスにも有効な手段です。
使わないまま置いておいて大丈夫ですか
未開封のまま保管し、凍らせないようにしてください。中空糸膜は一度水を通すと内部が濡れた状態になり、そのまま凍ると膜が壊れることがあります。ソーヤーは使用後の保管について製品に説明書を付けています。防災用品の点検日に、開封していないこと、付属の注射器やパウチがそろっていることを確認しておくと、いざというときに迷いません。
ブリタなどの浄水ボトルを防災用に使えますか
用途が違うため、そのままでは置き換えられません。市販の浄水ボトルの多くは水道水を対象とした設計で、残留塩素やにおいを取ることを目的にしています。川の水や風呂の残り湯といった原水を対象とした試験の値は、通常公表されていません。防災用に選ぶなら、細菌や原虫の除去率を型番ごとに公表している携帯浄水器を選んでください。ふだんの水道水用と、断水時の原水用は、別の道具として持つのが確実です。
まとめ:孔径で対応範囲が割れ、ろ過量で単価が3桁変わる
2026年8月22日に、携帯浄水器6点をメーカーおよび日本正規代理店の公表値で並べ直しました。分かったことは2つです。ひとつは、孔径0.1ミクロンの機種はウイルスを除去できないと、メーカー自身が製品ページに明記していること。かりはな製作所は「水に溶け込んでいる劇毒物や重金属、ウィルス」を除去できないものとして挙げ、ソーヤーの日本正規代理店UPIも同じ趣旨を書いています。ウイルスの除去率を公表しているのは、孔径0.015ミクロンのLifeSaver Liberty 2000UFだけでした。
もうひとつは、水1リットルあたりの単価が0.011円から10.9円まで約990倍ひらいたことです。ただしこれは性能差ではなく設計の違いで、膜を逆洗して使い続けるソーヤーと、カートリッジを交換する国産2機種を同じ物差しに乗せた結果です。比べられるのは「同じ金額でどれだけの水を作れるか」までだと考えてください。
まず1台なら、ソーヤー ミニ SP128(4,180円・送料込)です。1リットルあたり0.011円は6点で最も安く、電気も要りません。ウイルスまで対象に入れたい場合だけ、LifeSaver Liberty 2000UF(29,800円・送料別)を検討してください。そして6点すべてに共通して、海水の塩分・化学物質・放射性物質は除けません。浄水器は万能の装置ではなく、保存水を備えたうえで足す道具です。
価格については、同じUPIが運営する直販と楽天店で、ソーヤー ミニは1,760円(29.6%)の差が付き、マイクロスクィーズは完全に同額でした。GreeshowのGS-2801にいたっては楽天のほうが2円高い状態です。「公式より通販が安い」を前提にせず、型番ごとに両方を見てから買ってください。
価格・送料・在庫・ポイント倍率は変動します。孔径・ろ過量・除去率・流量・重量・認証は、各メーカーおよび日本正規代理店の公式ページに掲載された型番ごとの公表値を2026年8月22日時点で確認したもので、当サイトで試験したものではありません。ろ過量の測定条件はメーカーにより異なります。1リットルあたりの単価は、公表ろ過量と楽天の価格から当サイトで計算した値です。浄水器を通した水が飲用に適するかどうかを当サイトが保証するものではありません。使用前に必ず製品の説明書をお読みください。当サイトの免責事項もあわせてご覧ください。
商品情報は楽天ウェブサービスを利用して取得しています。








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