※本記事はアフィリエイト広告を含みます。価格・送料は2026年9月10日時点の楽天市場の表示にもとづくもので、変動します。購入前に販売ページでご確認ください。発電機は屋内では絶対に使用しないでください。

先に結論から。冬の停電に備えて1台買うなら、ホンダのカセットガス発電機 エネポ EU9iGB(106,690円・送料込)です。
カセットガス発電機は、カセットこんろ用のボンベで動く発電機です。ガソリンを買いに行かなくてよく、燃料を抜かずに何年でも置いておけます。防災用として売られている理由がここにあります。
ただし販売ページを見比べても、どれを選べばよいかは決まりません。そこで6点それぞれのメーカー公式サイトを開き、公表されている定格出力・質量・連続運転時間・使用可能外気温を集めました。あわせて同じ日に、メーカー公式サイトの価格と楽天の価格がいくら違うかを1台ずつ突き合わせています。結果は一方向ではありませんでした。楽天のほうが11万円安い機種もあれば、公式サイトのほうが安い機種もありました。
結論:冬に使う道具なので、使用可能外気温を公表しているEU9iGBを1位にした
今回比べた6点では、ホンダのカセットガス発電機 エネポ EU9iGB(106,690円・送料込)が1位でした。決め手は使用可能外気温です。Honda公式サイトは「外気温5℃~40℃にてご使用ください」と書いており、6点で確認できた範囲では最も低い温度から使えます。
順位を付けた基準は3つです。冬の停電で使えるか(使用可能外気温の公表値)、1万円あたりの定格出力、そしてメーカー公式価格との差です。EU9iGBは定格出力900VA、乾燥質量19.5kg、連続運転は定格負荷で約1.1時間。折りたたみ式ハンドルと大型車輪が付き、楽天の106,690円はメーカー希望小売価格131,340円より24,650円安い価格です。
予算を優先するなら、6点で最も安く最も軽いEENOUR GS900i-B(49,990円・送料込/0.7kVA・9.4kg)。電子レンジや電気ケトルまで動かしたいなら、1.5kVAを6点で最も安く買えるアクセス AQ1700GB(69,800円・送料込)です。ただしどの機種であっても、屋内・ベランダ・車内では絶対に使えません。
比較表:6点を価格の安い順に並べた
定格出力・質量・連続運転時間は、各メーカーの公式サイトまたは楽天の商品ページの仕様表の表記をそのまま引いています。定格出力の単位は社によってVAとWで表記が分かれているため、そのまま書き分けました。「公式価格との差」は、同じ日にメーカー公式サイトで確認した価格を基準にした差額です。
| 商品 | 定格出力 | 質量 | 連続運転 (定格負荷) |
価格 (9月10日時点) |
公式価格 との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| EENOUR GS900i-B |
0.7kVA (700W) |
9.4kg | 約40分 ボンベ1本 |
49,990円 送料込 |
+2,090円 公式47,900円 |
| アクセス AQ1700GB |
1.5kVA (1500W) |
21kg | 約42分 ボンベ2缶 |
69,800円 送料込 |
— 公表なし |
| EENOUR GS2000i-B |
1.5kVA (1500W) |
16kg | 約45分 ボンベ2缶 |
86,900円 送料込 |
+2,000円 公式84,900円 |
| ヤマハ EF900iSGB2 |
0.9kVA | 22kg | 約1時間 ボンベ2缶 |
99,356円 送料込 |
−62,344円 公式161,700円 |
| ホンダ EU9iGB |
900VA | 19.5kg | 約1.1時間 | 106,690円 送料込 |
−24,650円 公式131,340円 |
| ニチネン KG-071 |
0.7kVA | 約10kg | 約40分 ボンベ1本 |
109,800円 送料込 |
−110,200円 公式220,000円 |
価格バーは、6点で最も高いニチネン KG-071の109,800円を100としたときの比率です。「公式価格との差」のプラスは楽天のほうが高いこと、マイナスは楽天のほうが安いことを示します。ホンダ・ヤマハはメーカー希望小売価格(税込)、ニチネン・EENOURは公式サイトに表示されていた販売価格(税込)を基準にしています。アクセスのAQ1700GBは、メーカーのプレスリリースにも公式サイトにも価格の記載を確認できなかったため空欄にしました。EENOURの公式サイト価格は割引後の表示価格で、割引期間によって変わります。
屋内では絶対に使えない。ここを外すと死亡事故になる
カセットガス発電機は、カセットこんろ用のガスボンベを燃料に、小型のエンジンを回して発電する機械です。ガソリン発電機と違って燃料を買いに行く必要がなく、ボンベは劣化しにくいので長期保管に向きます。Honda公式サイトも「ガソリンと比べて劣化に強く長期保管にも適しています」と説明しています。
ただし、こんろと同じ燃料を使うからといって、こんろと同じように扱える機械ではありません。エンジンで燃やすため、排気ガスに一酸化炭素が含まれます。Honda公式サイトは「マフラーからでる排気ガスにはカセットこんろに比べて一酸化炭素が多く含まれております。誤った使い方は一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあるため、大変危険です」と書き、あわせて「屋内では絶対に使用しないでください。屋外でも換気の悪い場所では絶対に使用しないでください」としています。
ヤマハ発動機も同じです。EF900iSGB2の製品ページには「室内などでの使用は絶対禁止」とあり、理由として「排気ガス中に毒性の強い一酸化炭素が多く含まれているため、一酸化炭素による中毒死のおそれがあります」と書かれています。使ってはいけない場所として挙げられているのは「屋内、倉庫、車内、井戸、トンネル、タンク内など換気の悪い場所」です。
製品評価技術基盤機構(NITE)も、携帯発電機について「屋内では絶対に使用しないでください。発電機運転中の排ガスには一酸化炭素が含まれており、屋内で使用すると一酸化炭素中毒になるおそれがあります」と注意を呼びかけています。NITEは、屋外であっても車内やテント内での使用は同等かそれ以上に危険であること、排気が逆流しないよう出入口や窓から離すことも示しています。
一酸化炭素は色もにおいもありません。マンションのベランダ、屋根付きの駐車場、開けた玄関の内側は、いずれも「屋外」に見えても排気がたまる場所です。停電の夜に寒いからと屋内へ持ち込む、という判断が最も危険で、実際に死亡事故が繰り返し起きています。使う場所を先に決められないのであれば、発電機ではなくポータブル電源を選んでください。ポータブル電源は排気を出しません。
もう1点、燃料のボンベについてです。ヤマハはEF900iSGB2の楽天商品ページで「カセットボンベ別売です。(イワタニカセットガス推奨)」としています。ボンベは機種のメーカーが指定・推奨するものを使ってください。ボンベ自体の保管も、直射日光の当たる場所や高温になる場所を避ける必要があります。使用期限を過ぎたボンベは、屋外の風通しのよい場所で中身を使い切ったうえで、お住まいの自治体の指示に従って捨ててください。屋内でガス抜きをしないでください。
調べたこと:メーカー公式サイトと楽天を、同じ日に1台ずつ突き合わせた
2026年9月10日に、楽天市場の商品検索APIでカセットガス発電機の出品をレビュー件数順に集め、そこから6点を選びました。あわせて、ホンダ(honda.co.jp)・ヤマハ発動機(yamaha-motor.co.jp)・ニチネン(nitinen.com)・EENOUR(eenour.jp)の公式サイトを開き、同じ型番の価格と仕様を突き合わせています。
老舗3社は、楽天のほうが2割から5割安かった
| 型番 | メーカー 公式サイト |
楽天 | 差 |
|---|---|---|---|
| ホンダ EU9iGB |
131,340円 希望小売 |
106,690円 送料込 |
−24,650円 約19%安い |
| ヤマハ EF900iSGB2 |
161,700円 希望小売 |
99,356円 送料込 |
−62,344円 約39%安い |
| ニチネン KG-071 |
220,000円 公式販売価格 |
109,800円 送料込 |
−110,200円 約50%安い |
ホンダとヤマハの金額は各社公式サイトのメーカー希望小売価格(税込)、ニチネンの金額は同社公式サイトの携帯発電機ページに掲載されていた販売価格(税込)です。楽天の価格は同日に商品検索APIで取得できた範囲での最安で、これより安い出品が残っている可能性があります。
3社とも、楽天のほうがはっきり安い結果でした。とくにニチネンのG-cubic G700クレマ KG-071は、公式サイトの220,000円に対して楽天が109,800円で、半額を下回っています。
ヤマハのEF900iSGB2には、価格差の理由がひとつ見えています。ヤマハ発動機の製品ページには「※生産終了」と表示されていました。希望小売価格161,700円は残っていますが、現行品ではありません。楽天に並んでいるのは流通在庫ということになります。安く買えるのはそのためで、裏を返せば在庫が尽きれば買えなくなり、補修部品の供給期間も新品より短くなっていきます。
EENOURは、公式サイトのほうが安かった
| 型番 | EENOUR 公式サイト |
EENOUR公式 楽天市場店 |
差 |
|---|---|---|---|
| GS900i-B | 47,900円 | 49,990円 送料込 |
+2,090円 楽天が高い |
| GS2000i-B | 84,900円 | 86,900円 送料込 |
+2,000円 楽天が高い |
EENOUR公式サイトの価格は、同日に表示されていた割引後の販売価格(税込)です。同サイトは通常価格からの割引率を併記しており(GS900i-Bは20%OFF、GS2000i-Bは15%OFF)、割引の期間や率によって価格は変わります。楽天側の価格も店舗のクーポンやポイント倍率によって実質負担が変わるため、この2,000円前後の差がそのまま最終的な支払いの差になるとはかぎりません。
老舗3社とは逆の結果でした。EENOURの2機種は、メーカー公式サイトのほうが2,000円前後安く出ています。理由は価格の付け方の違いだと考えられます。ホンダ・ヤマハ・ニチネンは希望小売価格や公式販売価格を高く据え置き、実際の販売を販売店に任せる形です。いっぽうEENOURは自社サイトでの直販が主軸で、公式サイトの表示価格そのものが実売価格になっています。
同じ型番が、楽天の中だけで1.7倍ちがった
| 型番 | 楽天の最安 | 楽天で確認 できた最高 |
開き |
|---|---|---|---|
| ヤマハ EF900iSGB2 |
99,356円 送料込 |
171,138円 送料別 |
71,782円 約1.7倍 |
| ホンダ EU9iGB |
106,690円 送料込 |
114,950円 送料込 |
8,260円 約1.08倍 |
同日に商品検索APIで取得できた出品のうち、商品名に型番が明記されているものを数えた範囲での最安・最高です。EF900iSGB2は6店、EU9iGBは3店を確認しました。これより安い、または高い出品が残っている可能性があります。
生産終了品であるEF900iSGB2は、楽天の中だけで99,356円から171,138円まで開いていました。最高値の171,138円は、ヤマハの希望小売価格161,700円すら上回っています。6店の内訳は、99,356円・101,197円・106,150円・111,517円・111,760円・171,138円です。
いっぽう現行品のEU9iGBは、3店で106,690円・106,722円・114,950円と、開きは8,260円にとどまりました。店によって値段が動くのは生産終了品のほうで、現行モデルはどこで買ってもほぼ同じという形です。生産終了品を狙うときだけ、店を見比べる時間が働きます。
1万円あたりの定格出力を出すと、順位が入れ替わる
| 型番 | 定格出力 | 価格 | 1万円あたり の定格出力 |
|---|---|---|---|
| アクセス AQ1700GB |
1500W | 69,800円 | 約215W |
| EENOUR GS2000i-B |
1500W | 86,900円 | 約173W |
| EENOUR GS900i-B |
700W | 49,990円 | 約140W |
| ヤマハ EF900iSGB2 |
900VA | 99,356円 | 約91VA |
| ホンダ EU9iGB |
900VA | 106,690円 | 約84VA |
| ニチネン KG-071 |
0.7kVA | 109,800円 | 約64VA |
メーカーが表記している定格出力の数値を、そのまま楽天の価格(万円)で割ったものです。単位はメーカーの表記に合わせており、VAとWが混在しています。VAは皮相電力、Wは有効電力で、厳密には同じ量ではありません。この列は価格に対する出力の目安であって、機種の性能の優劣を示すものではありません。
出力を価格で割ると、順位はきれいに入れ替わります。アクセスのAQ1700GBは1万円あたり約215Wで、ニチネンのKG-071(約64VA)の3倍以上です。1.5kVAという出力が69,800円で買えるためで、10万円台の0.7〜0.9kVA機とは対照的な位置にあります。
ただしこの数字だけで選ぶと落とすものがあります。ニチネンのKG-071が高いのは、乾燥重量が約10kgと軽く、音圧レベル51dB(A)と静かで、一酸化炭素を検知するCOモジュールを積んでいるからです。ホンダとヤマハの価格には、全国のサービス網と部品供給が含まれます。1万円あたりの出力は「電気をいくらで買うか」の指標であって、「安心をいくらで買うか」は測れていません。
なお本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではありません。上の数字はすべて、同じ日に確認したメーカー公式サイトの公表値と、楽天市場の商品検索APIで取得した価格・送料条件にもとづいています。アクセスの公式サイト(aqccess.com)は、本記事の確認時に接続できませんでした。
6点の個別レビュー
1位 ホンダ カセットガス発電機 エネポ EU9iGB
Honda公式サイトによると、定格交流出力は900VA(単相100V・9.0A)、乾燥質量19.5kg、連続運転可能時間は定格負荷で約1.1時間、1/4負荷でエコスロットル作動時に約2.2時間。外形寸法は全長365×全幅262×全高524mm。周波数切替スイッチとオイル警告装置を備えます。楽天の106,690円は、メーカー希望小売価格131,340円より24,650円安い価格です。
1位にした理由は使用可能外気温です。Honda公式サイトは「外気温5℃~40℃にてご使用ください」と書き、低温で気化しにくくなるカセットガスについて、独自の液層から燃料を供給する機構で広い温度範囲に対応したと説明しています。今回6点のメーカー公式サイトと楽天の商品ページを確認した範囲で、使用可能外気温を明記していたのはホンダとヤマハの2社だけで、そのうち低いほうがホンダの5℃でした。冬の停電のために置いておく機械なので、この差はそのまま使える日と使えない日の差になります。
もう1点、折りたたみ式ハンドルと大型車輪が付きます。19.5kgは6点で3番目に重い値ですが、持ち上げずに転がして運べます。
弱点は価格と出力です。106,690円は6点で2番目に高く、定格900VAは1.5kVAの2機種の6割です。1万円あたりの定格出力は約84VAで、6点で5番目でした。電子レンジや電気ケトルのような1000Wを超える家電を動かす前提なら、この機種では足りません。また使用温度の下限が5℃であることは、氷点下では使えないという意味でもあります。
2位 アクセス AQCCESS カセットガス発電機 AQ1700GB
1.5kVAという出力を、6点で最も安い69,800円・送料込で手に入れられます。楽天の正規販売店の仕様表によると、定格周波数は50Hz/60Hz(切替スイッチ搭載)、エンジンは単気筒4ストローク空冷式OHV・排気量79.7cc、燃料は液化ブタンでカセットガス容量2缶、連続運転時間は定格負荷運転で約42分、重量21kg、外形寸法はW520×D330×H465mm。騒音レベルは7m地点の測定値で定格負荷運転時65dB、エコモード使用時62dBと表記されています。発売元は日本アクセス株式会社で、同社のプレスリリースによると発売日は2023年12月1日です。
1万円あたりの定格出力は約215Wで、6点で最も高い値でした。10万円台の0.7〜0.9kVA機と比べると、3万円以上安く、出力は1.6倍以上あります。1000Wを超える家電を停電中に動かしたい場合、6点でいちばん現実的な選択肢になります。
順位を2位にとどめた理由は3つです。1つは重量21kgで、6点で2番目に重い値です。もう1つは使用可能外気温で、公式サイト(aqccess.com)に接続できず、楽天の商品ページにも記載がないため確認できませんでした。冬の屋外で何℃まで使えるかが分からないまま、冬の備えとして置くことになります。3つめは価格の基準で、メーカーのプレスリリースにも価格の記載がなく、楽天の69,800円が公式の位置づけからどれだけ動いた値なのかを確かめられませんでした。
3位 EENOUR インバーター発電機 GS900i-B
49,990円・送料込は6点で最も安く、乾燥質量9.4kgは6点で最も軽い値です。EENOUR公式サイトによると、定格出力0.7kVA(700W)、連続運転時間はカセットボンベ1本(250g)で定格負荷時に約40分、1/4負荷時に約1時間30分。楽天の商品ページには「防災製品等推奨品」と表示され、ボンベは5本まで増設できるとあります。
この機種の意味は、はじめの1台としての手の届きやすさです。10万円級の機種の半額以下で、女性や高齢の方でも片手で持てる9.4kgに収まっています。停電中に冷蔵庫を止めないこと、スマートフォンと照明の電源を確保することが目的なら、0.7kVAで足ります。
買う前に2つ確かめてください。1つは出力で、700Wでは電気ケトル・電子レンジ・ドライヤーのような1000Wを超える家電は動きません。もう1つは価格で、前章のとおりEENOUR公式サイトのほうが2,090円安い47,900円で出ています。楽天のポイントやクーポンを含めても公式サイトのほうが安く付く場合があるので、購入前に両方をご確認ください。なお使用可能外気温は、EENOUR公式サイトにも楽天の商品ページにも記載を確認できませんでした。
4位 EENOUR インバーター発電機 GS2000i-B
1.5kVAの2機種のうち、軽いほうです。EENOUR公式サイトと楽天の商品ページによると、定格出力1500VA・最大出力1600VA、空冷4ストロークOHVエンジン・排気量79.7cc、重量16kg、本体サイズ473×263×413mm、連続運転時間はボンベ2缶で満載運転45分・1/4負荷でエコモードON時75分。USBポートは5V/1Aと5V/2.1Aの2口で、周波数は50Hz/60Hzの切替式です。楽天の商品ページには「防災製品等推奨品」と表示されています。
同じ1.5kVAのアクセス AQ1700GB(21kg)より5kg軽く、本体サイズもひと回り小さい機種です。1500Wを確保しつつ、収納と持ち運びの負担を減らしたい場合はこちらになります。連続運転時間もボンベ2缶で45分と、AQ1700GBの約42分をわずかに上回ります。
順位を下げたのは価格です。86,900円はAQ1700GBより17,100円高く、1万円あたりの定格出力は約173Wで6点中2位。5kgの軽さと本体の小ささに17,100円を払うかどうか、という選択になります。またGS900i-Bと同じく、EENOUR公式サイトのほうが2,000円安い84,900円で出ています。楽天の商品ページには「使用環境:換気の良い、平坦な戸外でご使用ください。(室内、ベランダ、ガレージなどでの使用は厳禁!)」と明記されています。
5位 ヤマハ インバータカセットガス発電機 EF900iSGB2
メーカー希望小売価格161,700円の機種が、99,356円・送料込で出ています。差額62,344円、約39%引きにあたります。ヤマハ発動機の製品ページによると、定格出力0.9kVA(50Hz/60Hz)、乾燥重量22kg、連続運転時間は約1時間、使用可能外気温は10℃~40℃。全閉型防音構造で、周波数切替スイッチとオイル警告装置を備え、コンセントは単相100V15A用が2口。別売の並列運転ケーブルで2台つなぐと最大1.8kVAを供給できます。
価格差の大きさは魅力ですが、ヤマハ発動機の製品ページには「※生産終了」と表示されています。いま楽天に並んでいるのは流通在庫です。安い理由がここにあり、同時に順位を下げた理由でもあります。在庫が尽きれば買えなくなり、補修用部品の供給期間も新品として売られている機種より短くなっていきます。
もう1つ、使用可能外気温が10℃~40℃である点です。ホンダのEU9iGBが5℃からなのに対し、この機種は10℃を下回る環境が使用範囲の外になります。冬の停電で屋外に出して使う道具としては、この5℃の差が効きます。乾燥重量22kgは6点で最も重い値で、車輪の記載も確認できませんでした。前章のとおり、楽天の中でも同じ型番が99,356円から171,138円まで開いているため、価格を確かめてから買う必要があります。
6位 ニチネン カセットボンベ式発電機 G-cubic G700クレマ KG-071
乾燥重量が約10kgと軽く、静かな機種です。ニチネン公式サイトによると、定格電力(交流)0.7kVA、定格電圧100V、定格電流7A、直流は5V・合計3.1A、エンジンは空冷4ストローク単気筒OHV、連続運転時間は定格出力で約40分・1/4出力で約1.2時間、外形寸法395×221×345mm、音圧レベル51dB(A)、音響パワーレベルは無負荷運転時81dB・定格運転時88dB。交流コンセントは許容20A×2個、USBは1.0Aと2.1Aの2個です。
この機種の特徴は、一酸化炭素を検知するCOモジュールを搭載している点です。ニチネン公式サイトは「一酸化炭素を検知するCOモジュールを搭載し、安全性を確保しました」と説明しています。約10kgという軽さと51dB(A)という音圧レベルも、6点のなかでは上位です。楽天の109,800円は、ニチネン公式サイトの販売価格220,000円の半額を下回ります。
順位を最後にしたのは、価格に対する出力です。109,800円は6点で最も高く、定格0.7kVAは6点で最も小さい部類。1万円あたりの定格出力は約64VAで、アクセスのAQ1700GB(約215W)の3分の1以下でした。COモジュールを積んでいても、屋内で使えるようになるわけではありません。検知はあくまで異常を知らせる機能で、屋内・ベランダ・車内での使用が禁止されている点は他の5点と変わりません。使用可能外気温についても、ニチネン公式サイトに記載を確認できませんでした。
選び方:見る順番を3つに絞る
1. 使う場所を先に決める。決められないなら買わない
いちばん先に決めるのは機種ではなく、置く場所です。屋外で、建物の出入口と窓から離れていて、排気がたまらない場所。この条件を満たす場所が自宅にあるかどうかが、そもそも買ってよいかの分かれ目になります。
集合住宅のベランダは、この条件を満たしません。屋根と壁に囲まれていて、掃き出し窓が目の前にあります。NITEは、屋外であっても車内やテント内での使用は屋内と同等かそれ以上に危険だとし、排気が逆流しないよう出入口や窓から離すよう示しています。戸建てでも、駐車場が屋根付きで壁に囲まれているなら同じです。
場所を用意できないなら、発電機は選択肢から外してください。排気を出さないポータブル電源であれば、屋内で使えます。停電の夜に「寒いから中に入れよう」と考えてしまう可能性が少しでもあるなら、はじめから排気の出ない機械を選ぶほうが安全です。
2. 動かす家電を書き出してから、出力を決める
次に決めるのは定格出力です。今回の6点は0.7kVAから1.5kVAまで、倍以上の幅があります。
0.7kVA(700W)で足りるのは、冷蔵庫、照明、スマートフォンとノートパソコンの充電、扇風機やサーキュレーターまでです。電気ケトル・電子レンジ・ドライヤー・炊飯器は1000Wを超えるものが多く、この帯では動きません。これらを停電中に使いたいなら1.5kVA級が要ります。今回の6点なら、アクセスのAQ1700GB(69,800円)かEENOURのGS2000i-B(86,900円)です。
あわせて連続運転時間も見てください。今回の6点は定格負荷で約40分から約1.1時間で、ボンベ1本ないし2缶あたりの数字です。停電が半日続く前提なら、本体の値段とは別に、ボンベを何本備蓄するかを考える必要があります。ボンベの保管には直射日光と高温を避ける場所が要ります。
3. 買う場所は、メーカーによって逆になる
前章のとおり、公式サイトと楽天のどちらが安いかは、メーカーによって逆でした。ホンダ・ヤマハ・ニチネンは楽天のほうが約19%から約50%安く、EENOURは公式サイトのほうが2,000円前後安いという結果です。
希望小売価格を掲げている老舗のメーカーは、実際の販売を販売店に任せるため、楽天の価格が公式の表示価格から大きく下がります。いっぽう自社サイトでの直販が主軸のメーカーは、公式サイトの表示価格がそのまま実売価格なので、楽天より安いことがあります。買う前に、メーカー公式サイトの価格を1回だけ開いて見比べてください。
もう1点、生産終了品には店による価格差が残ります。ヤマハのEF900iSGB2は楽天の中だけで約1.7倍の開きがありました。現行品のEU9iGBは3店で8,260円の開きにとどまっています。店を見比べる時間が働くのは、生産終了品を狙うときだけです。
よくある質問
カセットガス発電機を、家の中やベランダで使ってもよいですか
使えません。Honda公式サイトは「屋内では絶対に使用しないでください。屋外でも換気の悪い場所では絶対に使用しないでください」とし、理由として「マフラーからでる排気ガスにはカセットこんろに比べて一酸化炭素が多く含まれております。誤った使い方は一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあるため、大変危険です」と説明しています。ヤマハ発動機もEF900iSGB2について「室内などでの使用は絶対禁止」とし、使ってはいけない場所として「屋内、倉庫、車内、井戸、トンネル、タンク内など換気の悪い場所」を挙げ、「排気ガス中に毒性の強い一酸化炭素が多く含まれているため、一酸化炭素による中毒死のおそれがあります」と書いています。製品評価技術基盤機構(NITE)も携帯発電機について同じ注意を出しており、屋外であっても車内やテント内での使用は同等かそれ以上に危険であること、排気が逆流しないよう出入口や窓から離すことを示しています。集合住宅のベランダや屋根付きの駐車場は、屋外に見えても排気がたまる場所です。一酸化炭素は色もにおいもないため、異常に気づけないまま中毒に至ります。使用上の注意は必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。
ポータブル電源とは、どちらを選べばよいですか
使う場所で決まります。カセットガス発電機はエンジンで燃料を燃やすため排気が出て、屋外でしか使えません。ポータブル電源はバッテリーなので排気が出ず、屋内で使えます。いっぽうポータブル電源は蓄えた電力を使い切れば終わりで、充電するには電気か太陽光パネルが要ります。カセットガス発電機はボンベを足すかぎり発電を続けられます。屋外に安全な設置場所を確保できて、停電が長引く前提で備えるなら発電機。屋内で使いたい、置き場所を確保できない、音を出せない住環境なら、ポータブル電源になります。
連続運転時間が40分から1時間ほどしかありませんが、短くないですか
その時間はカセットボンベ1本ないし2缶あたりの数字で、機械が止まるまでの時間ではありません。今回の6点では、EENOUR GS900i-Bとニチネン KG-071がボンベ1本で約40分、アクセス AQ1700GBがボンベ2缶で約42分、EENOUR GS2000i-Bがボンベ2缶で約45分、ヤマハ EF900iSGB2が約1時間、ホンダ EU9iGBが約1.1時間です。いずれも定格負荷、つまり最大に近い出力で回した場合の値で、負荷が軽ければ延びます。EENOUR GS900i-Bは1/4負荷で約1時間30分、ニチネン KG-071は1/4出力で約1.2時間、ホンダ EU9iGBは1/4負荷でエコスロットル作動時に約2.2時間と公表されています。停電が半日続く想定なら、本体とは別にボンベを何本備えるかを決めてください。ボンベは直射日光の当たる場所や高温になる場所を避けて保管し、使用期限を過ぎたものは屋外の風通しのよい場所で使い切ったうえで、お住まいの自治体の指示に従って廃棄してください。屋内でガス抜きをしないでください。
カセットボンベは、どのメーカーのものでも使えますか
機種のメーカーが指定・推奨するものをお使いください。ヤマハはEF900iSGB2の楽天商品ページで「カセットボンベ別売です。(イワタニカセットガス推奨)」と表記しています。発電機はカセットこんろより高い負荷でガスを消費する機械なので、適合品かどうかの確認は必ずお使いになる機種の取扱説明書で行ってください。なおボンベは本体に付属しません。今回の6点はいずれも別売です。
楽天とメーカー公式サイト、どちらで買うほうが安いですか
2026年9月10日に確認したかぎり、メーカーによって逆でした。ホンダのEU9iGBは公式の希望小売価格131,340円に対して楽天が106,690円(約19%安い)、ヤマハのEF900iSGB2は希望小売価格161,700円に対して99,356円(約39%安い)、ニチネンのKG-071は公式サイトの販売価格220,000円に対して109,800円(約50%安い)でした。いっぽうEENOURの2機種は公式サイトのほうが安く、GS900i-Bが公式47,900円に対して楽天49,990円、GS2000i-Bが公式84,900円に対して楽天86,900円と、それぞれ2,000円前後の差で楽天が高い結果です。EENOURの公式価格は割引後の表示価格なので、割引の期間や率によって変わります。また楽天側もクーポンやポイントで実質の負担が変わります。価格は変動しますので、購入前に必ず両方の販売ページでご確認ください。
まとめ:出力と価格の前に、置ける場所があるかどうか
カセットガス発電機は、燃料の手軽さと長期保管のしやすさで防災用として売られています。ただしエンジンで燃やす機械なので、屋内・ベランダ・車内では絶対に使えません。Honda公式サイト、ヤマハ発動機の製品ページ、製品評価技術基盤機構(NITE)のいずれもが、一酸化炭素中毒の危険を理由に屋内使用を禁じています。屋外で、出入口と窓から離れた場所を確保できないのであれば、排気の出ないポータブル電源を選んでください。
置ける場所がある前提で、今回の6点から1台を選ぶなら、ホンダのカセットガス発電機 エネポ EU9iGB(106,690円・送料込)です。使用可能外気温5℃~40℃はHonda公式サイトに明記された値で、6点で確認できた範囲では最も低い温度から使えます。冬の停電のために置く機械なので、この差がそのまま使える日と使えない日の差になります。定格900VA、乾燥質量19.5kg、折りたたみ式ハンドルと大型車輪付きです。
予算を優先するなら、6点で最も安く最も軽いEENOUR GS900i-B(49,990円・送料込/0.7kVA・9.4kg)。電子レンジや電気ケトルまで動かすなら、1.5kVAを6点で最も安く買えるアクセス AQ1700GB(69,800円・送料込)。同じ1.5kVAで5kg軽いのがEENOUR GS2000i-B(86,900円・送料込)です。
買い方についてもうひとつ。公式サイトと楽天のどちらが安いかは、メーカーによって逆でした。ホンダ・ヤマハ・ニチネンは楽天のほうが約19%から約50%安く、EENOURは公式サイトのほうが2,000円前後安い結果です。さらにヤマハのEF900iSGB2は生産終了品で、楽天の中だけで99,356円から171,138円まで約1.7倍の開きがありました。現行品のEU9iGBは3店で8,260円の開きです。店を見比べる時間が働くのは、生産終了品を狙うときだけになります。
価格・送料は2026年9月10日時点の楽天市場の表示です。変動しますので、購入前に販売ページでご確認ください。本記事は各商品を購入・使用したうえでの検証記事ではなく、メーカーの公式サイトおよび楽天市場の商品ページの公開情報と、同日に楽天市場の商品検索APIで確認した価格・送料条件にもとづいて構成しています。「1万円あたりの定格出力」は、メーカーが表記している定格出力の数値を楽天の価格(万円)で割った本記事の計算値で、メーカーの公表値ではありません。単位はメーカーの表記に合わせておりVAとWが混在しているため、機種間の性能の優劣を示すものではありません。メーカー公式サイトの価格は、割引や改定によって変わります。発電機は屋内・ベランダ・車内など換気の悪い場所では絶対に使用しないでください。一酸化炭素中毒により死亡するおそれがあります。使用可能外気温・設置条件・適合するカセットボンベ・使用上の注意は機種ごとに異なりますので、必ずお使いになる機種の取扱説明書に従ってください。掲載内容の詳細は免責事項をご覧ください。








コメント